それでも、紙の雑誌が好きだ!
まさか美容室で、『鉄道ピクトリアル』が読める時代が来るとは思わなかったよ。
最近の美容室は、紙の雑誌は置いておらず、タブレット内のアプリで様々なジャンルの雑誌が読み放題。
当初は「いろんな人が触った画面を触るのはちょっと嫌だなぁ」なんて感じていたが、我慢しているうちにワリと平気になった。(紙の雑誌だって、結局、不特定多数の人が触っているしね)
何と言っても、あまり興味の無い女性向けファッション雑誌以外のものを読めるのが嬉しい。滞在中、4~5冊分は読んでしまう。
それでも、だ。
私はやはりどうしても、紙の雑誌が好きなのである。
タブレット上で「これは面白い!」と熟読した雑誌を、帰りにわざわざ本屋で買ったりするのである。
当然、家の中は雑誌だらけ。はっきり言って、もうこれ以上は収容出来ないので、どうしようかと思っているところだ。
以下、家の中にある主な雑誌を紹介しよう。
【BRUTUS】
先月号の「写真はもっと楽しい」を買いそびれてしまったので、それはバックナンバーで買おうかね。ここのnoteでも、この号を取り上げている方が多かった印象。フォローさせて頂いている皆さん、やはり写真好きですね。
主に購入するのは、「写真」「旅」「本」「映画」がテーマの時かな。
出版が厳しい時代、ホントに上手くやっている雑誌だと思う。
【POPEYE】
BRUTUSと来たら、POPEYEだべ。こちらも、「旅」「本」「映画」の特集の時に購入する事が多し。プラス+「インテリア」とか「街特集」の時も買うかな。
【散歩の達人】
こちら、部屋の占拠面積比率が高いです。「おっ」と、手に取ってすぐに買ってしまうから。
「中央線界隈」「飲み屋特集」「古本屋特集」など、自分の中のストライクゾーンに近い特集が多い印象。
noteでも、「さんたつアカデミア」をフォローさせて貰っています。
あと、WEB上の連載記事「男はつらいよ」も秀逸。
【荷風!】
これはもう廃刊になったのかな。「まち散歩」に「歴史のお勉強」の要素が加わった雑誌。サブタイトルが、「~東京時間旅行~」だからね。
私の好きなラズウェル細木氏のマンガも連載されていた。
【おとなの週末】
なんだか「寿司特集」の時ばかり購入しているな…。だって、寿司の撮り方が上手いんだもん。
一方で、同じグルメを扱う雑誌でも『東京カレンダー』は好きになれないんだな。あちらは、「バブリーな男が気前よく女をエスコートする」感じの匂いが未だにする平成っぽい雑誌の印象。
【ワンダーJAPAN】
こちらは不定期に発刊されるので、気付いたらいつの間にか新号が出ている…という繰り返し。
「廃墟」「珍スポット」「珍建造物」その他怪しい場所を、よくもまぁ見つけたな、というくらい特集してくれる。
また、今でこそ「ダムマニア」というものが認知されて来ているが、この雑誌は、だいぶ前からダムを取り上げていたんだよ。偉い!
【旅】
版元がJTBだった頃は、このように鉄道系の旅雑誌だった。「1万円でどこまで行けるか」とか「青春18きっぷのポスター撮影の舞台裏」とかね。
しかし版元が変わってから、いつの間にか鉄道色は消え去り、それでも普通の旅雑誌であれば別に良かったのだが、「北欧へ行って雑貨巡りの旅をしよう」だの「本場スペインのバルで飲み明かそう」だの「パリへ行ってどうこう」みたいな、庶民はそんなに気軽に行けないだろっ!と突っ込まざるを得ない雑誌となり、しかし何故か2012年3月の最終号は、普通に「九州特集」で幕を閉じた。
なお、鉄道系の雑誌だった頃は、まだインターネットがそれほど普及しておらず、全国の旅館ホテルの広告が所狭しと記載されていた。
【ノジュール】
こちらの雑誌は、書店の店頭では扱っておらず、定期購読専門の雑誌。自分はヤフオクで中古を度々購入。
最近は、旅以外の特集も多いが、昔は殆ど旅系だった印象。
嬉しいのが、どんなに秘境の地であっても、公共交通機関での行き方が書いてある事だ。
車の免許が無い自分は、これはとても有難い。
この辺は「読売旅行」も同じで、必ず公共交通機関での行き方が掲載されている。
年齢層が高めの人をターゲットにした雑誌なので、ところどころ「熱中症予防」だの「頻尿対策」だのにページが割かれているのが残念なのだが、お前、残念なんて言っていいのか?お前もすぐに仲間入りだ、と言われてしまいそう。ハイ、スミマセン。
【東京人】
これも、バックナンバーを含めかなりの占拠面積比率が高い雑誌。新刊の書店でも古書店でも、目に入ると、「どれどれ…」と手に取ってしまう。
好きなのは、「同潤会アパート」等の昔存在していた建物や、「飲み屋」「古書店街」「中央線」の特集。
自分は何でこんなに『東京人』が好きなのか?と考えたところ、この雑誌、今でも中身が何だか「90年代」のままなんだ。自分の青春時代は90年代だからね。当時の風景を追想体験出来るような気がして、出来れば、90年代に10代の娘っ子ではなく、大人の年齢でありたかったと思う。
【男の隠れ家】
男臭い雑誌ばかり読んでいるので、ついでにこちらも。タイトル名からして、まごうことなき男の為の雑誌である。
基本的に、列車旅であっても、キャンピングカー特集であっても、「一人」で行く事を前提にしている傾向。
一人でローカル線に乗り、文化財の宿に泊まってタイムスリップ感を味わい、家に帰って書斎ですか。良いですね。
【Premium】
先ほどとは打って変わって、女らしい雑誌も。主に「インテリア特集」の際に購入している。そして、写真の撮り方が大変ためになる雑誌でもある。
私だってさ、こういう「丁寧な暮らし」にも憧れているのよ、一応。やらないけど。
【うかたま】
これは、沖縄の宿に泊まった際に、あまりにもやる事が無くて宿にあったやつを読んでいるうちにハマってしまった雑誌。
「食べること」をテーマにした雑誌なので、毎回色々な料理が見られるのが嬉しい。
私だってさ、こういう「丁寧な暮らし」にも憧れているのよ、一応。やらないけど(再)。
【dancyu】
ああ、何だか「つまみ」の特集の時ばかり購入しているな。
こちらも、「美味そう…」と眺めては、ほぼ作らない。
作ったのは、「ピーマンとじゃこの炒め物」と「実山椒の塩麹漬け」くらい。こういう私みたいな人の為に、火も包丁も使わない料理も載せてくれている良心。有難し。
あと、料理本であるものの、料理が出て来る小説等の書籍を紹介するコーナーもあるのも、嬉しい。
既に持っている本が多いが。
【ぼく、ドラえもん】
少し毛色の変わった雑誌を。その昔、BOOK OFFでまとめ売りをされていたのに遭遇。ドラえもん好きの自分は、一も二もなく全部買ってしまった。大人買いって素敵。
ジャイアンこと剛田武の語録特集や、ジャイアンシチューの作り方など、可愛いだけではなく、マニアックな雑誌でもあるのだ。
毎回素敵な付録が付いているのだが、勿体なくて開封出来ないよ。
【TVBros】
はっきり言って、これは私の青春そのもので、私のアイデンティティを形成してきたもの一つなのです!
当時住んでいた仙台では、とある大学の生協と、市内の書店の2店舗しか取り扱いが無く、「東京はコンビニでブロスが買えるんだ。凄いな~」と、東京に憧れていた訳です。
単館系の映画のチェック(地元では観られないが)、各コラムを隅々まで読んで、ああ早く2週間経たないかな~…と毎号心待ちにする日々。
同じ境遇の人がいたら、二晩ぶっ通しで語り合えますね。
紆余曲折ありながらも、一度は映像の世界に入ったのも、この雑誌の影響と言っても過言ではないし、これだけ長年に渡って買い続けた雑誌は他には無い。
そしてコロナ禍の2020年。ついに廃刊に。
【deja-vu】
これは今年の夏、まとめ買いをした雑誌。結構な出費であったが、それ以上に価値があると判断したので、一気に購入した。
あまり知られていない雑誌なので、最初に説明を。
『deja-vu』…1990年に飯沢耕太郎氏が創刊した写真専門の雑誌で、質の高い印刷である事から、価格帯が高額で一般的ではなかった。それ故か、売れ行きが伸びず、1995には廃刊となった雑誌である。
よくある、「写真を上手く撮ろう」とかそういう系の雑誌ではなく、とにかく「見る」事に徹して欲しい、という事がヒシヒシと伝わって来る。
古本屋で偶然手に入れたのは、1994年の№15号「東京日記」。一冊読んだだけで、「これは大変な雑誌だ!」と驚き、夏のボーナスからちょっと散財し、まとめ買いをしたのだ。
いや本当に大変な雑誌だよ、これ。
実は11月現在、まだ読み終わっていないのである。
パラパラとめくれるような雑誌ではなく、時間がある時にゆっくりと対峙しないといけないと感じさせられる。
雑誌もここまで来ると、凄いね。
【その他カメラ系雑誌の数々】
こういうのが、部屋を占拠しているのだ。重いし。でも絶対に捨てられない。(皆さんもそうじゃないですか…?)
【その他鉄道系雑誌の数々】
こういうのも本当に沢山ある。
中でも、この号は…↓
現役で使われている路線と、廃線となった路線が混在している路線図って、有るようで無いですよ。こういうのがあるから、捨てられないんだな。
【その他雑多な数々】
書店で見て面白そう!と思ったものは、すぐお持ち帰りをしてしまうので、どんどん増える一方なんだな。
『孫の力』。孫の為の財テクや、孫にダサいと言われないファッション指南など、とにかく「孫」に特化した雑誌。こんな雑誌があるなんて…!
以上、部屋の雑誌のスペースをどうしようか悩んでおりましたが、今この記事を書いた事で、やはり手元に残しておきたいと改めて決意。
何の解決にもなっておりません。