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縁側のある一軒宿で、ただ読書する①



【乗り鉄ならではの宿の探し方】

最近、自分の中で主流になっている宿の探し方。
それは、行き先を決めずに、GoogleMap上をぶらぶら歩きながら探す、というものだ。
例えば…

「宿泊」とキーワードを入力し、日程を入れて検索をかけ、

次に、乗りたい路線の沿線上を辿って行き、

いいな!と思ったら、投稿写真や宿のサイトを確認して、決定する…
というやり方。

この方法であれば、宿泊ついでの”乗り鉄欲”も満たしてくれ、駅からの距離も判るので、非常に便利である。

今回は、この方法で偶然見つけた宿に、2日間滞在したお話。

【播但線に初乗車】

わりと西日本の路線には乗っているほうだと思うが、それでもまだいくつか未乗車区間があり、完全乗り潰しまであと一歩、というところだ。

そこで今回、「未乗車区間&イイ感じの宿」をひたすら探していたところ、あったのです。理想の宿が。

「未乗車区間」「イイ感じの宿」に加え、「鉱山跡」「古い町並み」という、私にとっての垂涎キーワードまで付いて来ちゃった感じ。しかも、連泊OKという。


そしてトドメは、キハ40系気動車に乗れるという、最高のオマケ付き。
安定のタラコ色!(手元の資料によると、正式な色の名称は「朱色5号」と言うようです)

手元の資料


【昔栄えていただろう町並み】

タラコ色列車に揺られて辿り着いた町は、想像していた通りの町並みだった。
まずは、駅前旅館。

残念ながら現在は廃業しているが、築100年以上の木造3階建建築。外から見るだけでも、意匠を凝らしている事がわかる。

現役時代に泊まりたかった…。
裏手に廻ると、一部レンガ造り?になっている









こちらも、既に現役ではない


【資料館を兼ねた宿泊施設】

気温37℃の中、少し道に迷ったりしながら無事宿に到着。

こちらの宿は資料館を兼ねており、生活用品=展示品である為、お触り厳禁。しかし、リアルで使える生活用品もきちんと用意されているので、自炊も問題なく出来るのである。

昭和の台所


その横に、令和の台所
IHまで付いています
上にデカい氷を入れて使う冷蔵庫ですね


用途不明の器具


左側のは、たぶん、アイスクリーム製造器




これは、ウチにもあった


鉱山従事者は、特別価格で食料を購入出来た模様






朝ドラ『カーネーション』を思い出す



これは、洗濯機ですかな?


鉱山の所有者が三菱鉱業だった為、三菱製品多し



こんな所にも、三菱マーク


良い写真




缶ピーのデザインは健在だね
部屋全体はこんな感じ




大好物の縁側があります


【さて、自炊だ】

興奮して写真を撮りまくったが、実は空腹絶頂である。
近くにいくつか飲食店はあるが、夜は営業していないようなので、当然自炊となる。
暗くなる前に、スーパーへ買い出しだ。

さて、買って来たものは…

最近飲み会続きだった為、自戒の念をこめて発泡酒に


唐揚げ


いも


冷凍枝豆+塩


明日の朝食


お前、全然自炊じゃないやんけ。と言われると思うが、仕方が無い。調理器具は揃っているが、調味料が無いのだ。調味料まで調達すると後々面倒な事になるので、出来合いの物で済まそうと思うと、こうなる。

…しかし考えてみれば、普段の自宅でも大体こんな感じ。なので、外出先でわざわざ手の込んだものを作る訳も無く、ある意味いつも通りの食卓とも言える。


昼間あんなに暑かったのに、涼しい風が吹き、ヒグラシが鳴いている。
冷房が1台付いているが、明け放した窓と扇風機だけで十分だ。


あとは、風呂に入って、寝床でひたすら読書といきますか。


室外:Kodak GOLD 200 / Carl Zeiss PlanarT*50㎜1.4 / CONTAX 167MT
室内:M.ZUIKO DIGITAL 14-42㎜ / OLYMPUS PEN E-PL1