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そうだ競馬に行こう-デンマーク競馬/買い方 【Racing】
デンマークの競馬場へ行こう
私は馬が好きです。
乗るのも賭けるのも。
思いたったので競馬場へ。看板広告が出ていたJydsk Væddeløbsbaneという名前の競馬場に行きました。
開催中では初めての訪問。
入場券はWebだと少し安く買えます。メールで競馬場のHPに登録購入を行い送られてくるコードを受信し入口で見せるだけです。
ちょうどやっていたのは「トロット」というレース。
「トロット」とは「駆け足」であり、このレースの場合、馬に一人乗りの馬車を取り付け競うダートレースです。
ちなみに、そのほかにも「ギャロップ」と呼ばれるレース方式もあります。
日本でよく話題となるダービー(東京優駿)や有馬記念などの馬に直接騎乗するレースは「ギャロップ」と分類して開催されているようです。
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とりあえずビール
まずは早速ビールを購入。
デンマークのTuborgビールです。50DKK.
ビールを飲みながら競馬場の施設確認と競馬開始です。
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今日のプログラムを手に入れました。
こちらはフリーの冊子をもらうこともできますし、Webで確認もできます。
競馬の賭けるルールは基本的には日本のものと同じです。(世界的にそんなに変わらない印象ですが。)
購入方法はWebから購入か、現地の端末を使って購入、あるいは現地でマークシートに直接記入して投票が可能です。
マークシートに直接記入する投票の場合は別途支払いが必要となるため、現地カウンターにて支払いが必要になります。現金あるいはクレジットカードの使用が可能です。
カウンターの人員が少ないため結構な時間並びます。そのため締め切り直前は注意が必要です。
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トロットレースと馬券の買い方
オッズの数字は10DKKを賭けた場合の配当額を示しています。
例えば馬のオッズが55の場合10DKKの別途に対して55DKKの配当を得ることができます。
オッズはレースが始まる直前まで変わっていきます。最終オッズが確定するのは、そのレースの投票(馬券販売)の締め切り後になります。
初心者でもやりやすい賭け方は、「プレイス」。
これは日本でいうところの「複勝」と同じです。
自分の選んだ馬が1~3着に入ると配当が得られます。
簡単で当たる確率も少しは高いでしょうが、大きな配当は期待できません。
トロットレースのレース距離は基本3種類:1800m(ショートディスタンス), 2300m(ノーマルディスタンス), 2880m(ステイディスタンス)で行われます。
出走表は下の写真の感じです。こちらはたまたま見に来ていた馬主の人と仲良くなって見方を教えてもらいました(あとでビールもおごっていただきました)。
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トロットレースの面白い仕組み:スタート方式
トロットレースの仕組みで面白いなと思ったことの1つがスタート方式。
いろいろ聞いていると、オートスタートとフルスタートの方式(それぞれの意味はこの後説明します。)
スタートはスターターカーと呼ばれる車が馬たちを先導。このペースカーの後ろにフェンスと紐がつけられており、それがスタートラインになります。
先導されている馬がスタート前に紐にあたってしまうとフライング判定となり、リスタートとなります。
2回リスタートが行われると失格となります。
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オートスタート:
全馬がスターターカーの後ろの同じ位置からスタートする。
フルスタート:
馬ごとの実績でこれまで獲得している賞金が等しくない場合に使用され、総獲得賞金が高い馬はレースで余分な距離が与えられる仕組みです。
レースがある日は、他の国で行われるレースも購入が可能です。
競馬場にある端末から購入ができます。もちろんWebからも購入可能と聞きました。
トロットレースに限りませんが、こちらの競馬の仕組みで面白いなと思ったことのもう一つは、騎手がプロとアマチュアが混在していること。
総合データを見ると戦績はプロの方がよいのですが、アマチュアも結構勝っていました。
この選択ルールはよくわかりませんが獲得賞金によってはスタート位置や走行距離のハンディキャップが入るため、よりギャンブル性が高まる仕組みになっているように思えます。
トロットレースの面白い仕組み:一番大きく儲けるには?
またこちらの競馬の仕組みで面白いなと思ったことのもう一つは、V5(ブイファイブ)、V6(ブイシックス)。
V5はあらかじめ選ばれた5つのレースの勝ち馬を当てることが目的です。
5つ全て当たれば勝ちです。
また、V6はV5と同じルールが適用されるのですが、V5とV6の両方が当たった人に賞金が支払われます。
当選者がいなかった場合は次のレース日のジャックポットに振り替えられます。
全てを当てることは難しいため、その分配当がかなり高くなっています。
レースに勝利するとヒーローインタビューも行われます。
毎回レースで花束を贈呈しているところが印象的でした。
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最終的な結果としては、5レース買って2レース当たり。
固いレースだったので、配当は少なめ。
ビールを買ったり、いろいろ説明をしてくれたデンマーク人にビールをおごり返したりとしていたので収支マイナスでした。
こちらの親切なデンマーク人は高レートで賭けて全部外すという偉業を達成していました。トータル2000DKKぐらいかけていたと思うのでかなり使っていましたね。
最後にあらためて乾杯し、次回の勝利をお互い祈りました。
ここでも良かったのは支払いは現金払いであったこと。
デンマークの通貨は一切持っていなかったので、初めての現金となりました(クレジットカードと電子マネーしか持っていませんでした。それでも、これまで生活には全く支障なし)。
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競馬場の面白い仕組み:最新の厩舎情報がわかるかも
最後に、この競馬場の仕組みで面白いと思ったところを追加。
Jydsk Væddeløbsbane競馬場では、厩舎が隣接しており周囲の散歩もできます。そのため馬の世話をしている様子も見ることができます。
最新の厩舎情報や馬の状態もわかるかもしれません。
下の写真のようにレース後に厩舎に戻る馬とも会うことができます。近くで見るとよりかわいい。
もしも馬や施設に近づく場合は、馬は神経質な動物なので大きな音を出さないなど迷惑にならないように接してください。
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ああ、馬に乗りたい。
それでは今日も良い一日を。