見出し画像

デンマーク始まりの地へ@デンマーク【Spending】

デンマークには世界遺産として文化遺産5ヶ所と自然遺産が3ヶ所の合計8ヶ所登録されていると言われています。

今回はその中のイェーリング墳墓群(Jelling Stone)に行ってきました。

イェーリング(あるいはイェリング)はユトランド半島中央部に位置する町イェーリングにあります。
首都コペンハーゲンから電車を乗り継ぎ3時間程度かかります。
町の名前が先か、この石が発見されたから町の名前が決まったのかはわかりませんがJelligにこの施設はあります。

デンマークの国鉄DSBとライトレールが併用している駅 Jellingをでると駅前広場へ。

特に何もない。
音楽学校?

左右に流れる点線が線路。
中央部に駅があり、
駅の北側に今回の目的地があります。

街の地図を見るとこんな感じ。
駅から徒歩2分ほどで到着する距離感。
いい意味でコンパクト。

住宅地をちょっと歩くと急に開けてきます。

広場
世界遺産の説明。その後ろに教会
まじまじと読む。
わかりやすい。

入場は無料です。
普通に教会の敷地内に入れます。
入ってみると普通にお墓がある。
教会は今も普通に教会と墓地の機能を持っているようで、お墓には綺麗に花だったり個人が好きなもの(自転車だったりボールだったりビールだったり)が置いてありました。



2つの石


ルーン石とルーン文字の説明

ルーン文字は、ゲルマン人がゲルマン諸語の表記に用いた古い文字体系だそうで、ヨーロッパで使われていた文字のよう。
スカンジナビアでも古くから使われていた共通文字のようです。

そしてここの石碑に「デンマーク」と言う言葉が始めて使われ刻まれており、そこからイェーリングがデンマーク始まりの地と呼ばれる由縁となっているそうです。

そういえば、漫画:ヴィンランド・サガでもイェーリングが出てきています。
デンマークとイングランドを制したクヌート王がデンマークのケティルの農場を摂取しようとする際、軍を駐留させたのがイェーリングだったはず。
デーン人の王都であったイェーリングにはヴァイキングの玉座が設けられており、それがこの古墳にも現れているそう。

船の形の復元敷地。
そして石の説明。

この二つの石。
965年頃、ハラルド・ブルートゥース王はイェーリングに大きなルーン石を建立したとありました。この石はハラルド王の両親であるゴーム王とティラ妃を偲んで建てられたもの。ルーン石に刻まれた碑文には、ハラルド王の功績もルーン文字で記されているそうです。彼はデンマークを統一し、デンマーク人をキリスト教徒にした人とも言われています。

ルーン文字がどれかわからないけど、
ルーン文字って言葉が未知でかっこいいですよね


ルーン文字



古墳
改めての全体地図

さて、こちらの遺跡群は発掘されています。
絵だけ見ると発掘戦艦のように見えます。

実際木製の船が発掘されたようです。
現在はその形にレプリカで施設を建設しようとしているようです。

説明を読むと、昔の有力なバイキングは死んだ際に船の中に埋葬され、そして船ごとそのまま土葬されていたそうです。
そのためこの発掘戦艦が見つかった際にも土の中で、そして船の中に埋葬されている遺体があったそうです。


また、ふと見ると昔の建設計画写真がありました。

一部はその時に発掘されていた写真。
そして赤丸で「ここに建てます」の図。

確かに空いています。
少し開発が始まったばかり。

例えばこんな場所。

何か白い棒が並ぶ。
まわりには何にもない。

元々は木でつくられていたものを石で再現(耐久性?)。

建設途中。
近くには博物館が。
定休日でお休みでした。

イングランドやノルウェー、アイスランドなどを統治していた当時のデンマークの重心であるイェーリングでした。

現在は住宅地の多い、閑静な場所。
でも教会は普通に教会として機能しているようですし、お墓も普通に静かに個人を弔っています。

普通の生活の場所。
ここに何千人も駐留していたかと思うと心が躍ります。
歴史の地も面白いですね。

それでは今日も良い一日を。


いいなと思ったら応援しよう!