格別の夏酒には、とびきりの夏歌を、私も猛暑に負けじと暑苦しく語る
こんにちは。
お酒と音楽(と、ミッシェル・ガン・エレファント)をこよなく愛するライターのあべと申します。
名曲酒場では、音楽大好きなライターあべが、音楽に関係する日本酒や日本酒の音楽的な見方、そしてオマケで偏愛を執筆していきます。
毎月10日「日本酒×音楽」コラム、名曲酒場あべ、9月も開店します。
夏の音楽を
今回ご紹介する日本酒は、仙禽 かぶとむし。
ヘッダーの可愛さたるや。
あべ、虫が大の苦手ですが、この虹色のかぶとむしは、憎めない可愛さをしていますよね。
定番ながら大人気で非常に素晴らしい夏酒を頂く機会を得た嬉しさ!
かぶとむし、なかなか手に入らないとの声も聞こえるほど、本当に人気ですよね。
一口飲んで、そりゃ分かりました、素晴らしい。
さて、今月のテーマは、あべの偏見まみれ夏歌特集。
夏酒のアテは夏ソングでしょう、ということで。
9月10日、急に寒くなってきてしまいました。
残暑の頃にぱちぱちと原稿を書いていたあべ、あまりの気温の変化に驚いておりましたが、今日は偶然にも夏が戻りそうなお天気でしょうか。
合わせてくれてありがとう、気候。
やり残した夏のことに駆け込むも良し、次なる季節へ準備するも良し。
気温も心も、ちょっぴりフラフラした移ろいの9月。
駆け込みで、夏歌、夏に沢山聴いた曲を紹介していきます。
あくまであべの偏見たっぷりに。
猛烈におすすめする曲が2曲ほどあるので、それは是非聴いてね。
日本酒データ~仙禽 かぶとむし
せんきん かぶとむし
せんきんは、栃木県さくら市にある酒造です。
Domaine(ドメーヌ)、Roots Organic(ルーツ・オーガニック)、Nature(ナチュール)をコンセプトに酒造りをしている、せんきん。
ドメーヌとはフランス語で、ぶどうの栽培から醸造・瓶詰めまで全て行う生産者のことを指すワイン用語です。
せんきんは、“土地の個性が仙禽の個性”とし、酒蔵のある栃木県さくら市の風土・水・米・蔵が融合して初めて個性が光る、といった揺るぎないこだわりを持って酒創りをしています。
仕込みの水と同じ水で育てた米を使って日本酒を醸造しており、原料米の「亀ノ尾」「山田錦」「雄町」は、蔵の地下水と同じ水脈上に限定して作付けされています。
米を作っているのは人間ではなく田んぼに生息するすべての生き物であり、オーガニックということが特別であってはならない、との想いから、”農業の原点回帰“を仙禽が追求するルーツ・オーガニックとしているそう。
そのような考えから、古代米である「亀ノ尾」を種から原点帰りし「原原種」として蘇らせ、亀ノ尾本来のDNAを受け継いでいます。
酵母を添加せず、米(オーガニック米「亀ノ尾」)・米麹・水のみの超古代製法で創られる超自然派日本酒「ナチュール・シリーズ」も用意。
あえて近代日本酒から遠ざかって自然派を超えるというオマージュ”ナチュール”の考え方によるものです。
他にも、酸味と甘みが楽しめる「モダン・シリーズ」、「クラシック・シリーズ」や「プレミアム・シリーズ」を用意しています。
フタに描かれたせんきんのシンボルは、鶴をモチーフにしたもの。
モダンでおしゃれ、そして素敵な意味も込められています。
ちなみにあべ、”モダン仙禽 亀ノ尾”がとても気になりました、公式ページにある紹介文が秀逸過ぎて…。
せんきんさんの公式HPは、こちらをチェックしてみて下さいね。
かぶとむしを味わう
まず、思ったことをそのまま。
酒好きのための、飲みやす過ぎる絶品日本酒。
香った瞬間の、日本酒の豊潤な香りが酒好きにはたまらないと思います。
コクもありながら圧倒的爽やかさを放ち、フレッシュでジューシーな夏酒。
酒好きがこの季節にグビッと飲みたい、完璧なる日本酒。
飲みやすいというと、甘すぎたりお米感を感じにくいほどフレッシュだったり、それぞれの良さはありますが、コテコテの日本酒好きとしては、物足りないと思うことも、なくは無いです。
でも、かぶとむしは爽やかさの中にしっかりとお米の旨みとコクの存在感がある。
むしろ、コクと旨味が爽やかさを纏っていると言った方が良いのかな。
なので、普段は爽やか系を飲まない酒好きでも、年に1度はどうしても飲みたくなる味なのかも。
そんな印象を持ちました。
フタを開けると、ポン!と発泡。
少し眼鏡にかかったのは、サプライズ!
お米!な香りの後からヨーグルトのようなリンゴのような柑橘のような、爽やかな酸味のある香りがグワッと来る。
酸味がちょい苦手なあべ、「おぉぅ!」と少し驚く。
コップに注いでもう一度香ると、フタを開けた時の酸の爽やかさとともに、しっかりとアルコールも感じる。
期待を胸に、一口。
美味過ぎる。
すいすいすいっと飲める、美味しすぎる、美味しい!!!
コップにソフトドリンクのごとく注ぎ、1日で4号瓶を飲み切りました。
少しばかり心配していた酸味は強すぎず。
ほのかにビリっと炭酸感、お米のコク、旨みと甘み、酸味、味のバランスが、パーフェクトなのではないでしょうか。
口に含んだ瞬間は、本当にシンプルで透き通った味。
少し酸味と苦みを感じるくらい。
後味はくどすぎず、でも酒好きを納得させるほどには印象を残す、しっかりとお米感。
ほんのりと、まるで口直しのように苦みが後に残るので、お酒の味も後味もまた楽しみたくて一口、旨み、後味に苦みとコク…無限ループの始まりです。
”大人のレモンスカッシュ”なんて紹介を目にしたからか、シンプルな味のお料理で楽しみたくて、合挽き肉とキャベツのオイル系パスタと一緒に頂きました。我ながら、ベストマッチでした。
ちなみにあべ、パスタはまあまあ得意料理です。
べ、別に、スパマニアのアベさんを意識したわけじゃないからねっ!
合わせるアテは、私なりの夏歌たち
ジャンルもバラバラに、ただただ夏に聴きたい曲を集めました。
あべのド偏見プレイリスト。
Blue Nylon Shirts/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
初夏に聴きたい。1997年頃の爽やかなアベさんの二カッとした笑顔を想像する。生暖かい、夏が来そうな香りのする風に吹かれているイメージ。
これで夏が始まった。
Killer Beach/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
最高のラブソングだと思います、アベさんへの想いが大きくなり過ぎた時の答え合わせだった。
チバさんと砂浜でアイス食べたくなる曲だよ。
サニー・サイド・リバー/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
暑すぎる真夏の移動中によく聴いていました。
サニー・サイド・神田・リバー。
仕事柄、夏でもジャケット有りでスーツが必須なあべ、「ミッシェルとお揃いだ!」なんて考えつつ、ヘロヘロになっていたものです。あれでライブをしていたミッシェル凄いよ本当に。
サニーという言葉、やはり夏を想像してしまう。
ラストのアベさんの低音のリフが最高です。
Sunny Day Sunday/センチメンタル・バス
39度、大いにあり得る世の中になりました。
これは聴いておかねば!夏の定番!
私には眩しすぎてしまいます。
サザンオールスターズ/ミス・ブランニュー・デイ
1年中聴いてはいるけれど、サザンのイメージから夏に入れておこう。
数あるサザンの名曲の中でも、ダントツで好きなのがこの曲。
イントロを聴くだけで、異世界?違う時代?に飛ばされる感じ、快感です。
メロディも歌詞も、異世界の自分を見ているようだけれど、今の自分の心臓の鼓動だけはテンポと合っていて、とても物思いにふけってしまう。
Shall I Take My Heaty/Leroy Anderson
Town House Maxiex/Leroy Anderson
この2曲は、あべが本当に本当に大好きな曲です。
これはとにかく聴いて欲しい。
色々な曲を聴く中でも、最も好き。
好みど真ん中、このnote読んだ人は必ず聴いて欲しい、そのくらい素敵な曲です。
そして、夏の散歩には欠かせない曲でもあります。
金色、紺色、ちょっぴり大人、わくわく、夕日、朝の匂い、おめかし、ゾクゾク、ドキドキ、お化粧、目線、香水、お酒…
聴いた時に、こんな単語が並びました。
曲を聴く時は、いつも聴こえた音に対して感じた単語を並べます。できれば手書きで。
そして、似合う景色を探しに行きます。
聴きながら歩きます。
大好きな曲なのでほぼ毎日聴いていますが、夏の夕暮れのお散歩に聴いたら格別でした。
丸の内、少し濃い水色と薄いオレンジの空、金色のライト、大人の香りとわくわく。でも背伸びはしないで今の自分で勝負をする。
さて、このnoteを今すぐ閉じて聴いてみて。
そして聴いたらあべに感想を教えてね、本当に本当に、凄い曲です。
交響曲第2番ニ長調作品43/ジャン・シベリウス
勝手に”納涼クラシック”として、寒い地域の作曲家の作品を夏に聴きます。
フィンランド出身のシベリウス作品を聴くことが多いので、パッと思いついたシベ2を。
三角帽子/マヌエル・デ・ファリャ
この夏に演奏したので、記念に三角帽子。
久しぶりのオーケストラ復帰舞台で弾くにはあまりに難しくて大変でしたが、聴きまくって練習しまくって、2021年夏の私のテーマソングと言っても過言ではない。
コケティッシュで賑やか、スペインを舞台にしたバレエ音楽です。
思わず踊りたくなってしまうようなメロディと複雑に絡み合うリズムに飲まれて、気分だけでも異国に行ってみない?
以上、私が夏に聴きたい、2021年夏に聴いていた曲たちでした。
とにかくアンダーソンは、聴いてみて下さい。
是非!
まとめ
今回は、仙禽 かぶとむしを紹介しました。
来月10日も、美味しい日本酒と音楽で、あなたをおもてなししちゃいます。
今度こそ、クラシックの予感?はたまたあべのド偏見視点から他のジャンル?
芸術の秋、文化部の私にとっては音楽コンクールシーズン真っ只中でした。
運動部がひと段落した後に燃えまくる、そんな季節だったことを遠い日に思い出しつつ。
文化祭の思い出が蘇る人もいるかしら。
お楽しみに!