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自分の日本酒が好きという感情を伝えるのに困ったら?推し活で語る日本酒の魅力!

「日本酒を、もっと身近に」という理念をかかげながら活動している日本酒メディア・コミュニティ酒小町』。このマガジンでは、日本酒の豆知識をわかりやすく、ちょっと飲んでみたくなるようなコラムを書いています。

今回は「推し活で語る日本酒の魅力!」についてお話していきます。 

このゆるゆる日本酒教室では、これまでにいくつかの説を提案してきました。

今回は久々にそんな仮説提案シリーズです。これは2023年の全国新酒鑑評会 のお話になります。

※酒造年度は7月が切り替わりますので、西暦上は2023年ですが、酒造年度としては2022年です。詳しくはこちらから。

これまで金賞を取っていたところがとれていなかったり、老舗の蔵が復権のごとく獲得していたりと、日本酒業界では何かと注目を集めていました。
その中でも特にニュースになっていたのは、福島県

鑑評会の歴史上、福島県は9年連続金賞受賞数が最多、という記録を持っていました。2023年の受賞数によっては10年連続、という偉業を達成するのですが、これが叶わなかったのです。(福島民報、という地域の話題を中心に扱うメディアでは、このことに速報を出すぐらい!)

普段は日本酒の銘柄ひとつひとつで意識することが多い日本酒ですが、今回の鑑評会の時などは、都道部県というひとつのくくり・単位でとらえることもあります。〇〇県はこんな味の傾向がある、東北地方の日本酒は美味しい、というような言い方をすることも珍しくありません。

同じ「日本酒が好き」でも、人によって楽しみ方は人それぞれ。いまは「推し」という言葉で自分の“好き“をポジティブに周囲に表せるようになりました。

日本酒が好きな方、自分の日本酒が好きという感情を伝えるのに困ることはありませんか?

それは「推し活」という言葉で解決できるかもしれません。今回はそんな視点で切り開いていきます!

推しを日本酒に置き換えてみよう!

「推し活」とは、自分にとってイチオシの人やキャラクター(=推し)を、さまざまな形で応援する活動のことです。

そして、「箱推し」とは推し活のバリエーションの一つで、メンバー個人の単位ではなく、その好きなグループ全体を応援する、という意味合いになります。(大抵は「全員が好きで個別に選ぶに選べない」なんていう嬉しい葛藤を抱えていますよね)

このイチオシやキャラクターの部分を、日本酒に置き換えてみてください。

・日本酒→好きなものが属するジャンル
酒蔵→グループ名や作品名
銘柄名→特定のメンバー名
銘柄の限定スペックなど→そのメンバーの特殊なシチュエーション

何を基準にするかによって、何を箱とするかの尺度が変わるとも言えます。
世界のお酒という基準で、そのお酒の一つとしての日本酒という「箱」。
日本酒という基準で、都道府県や酒蔵という「箱」。

特定の銘柄がピンポイントになると、それは「単推し」とも言えます。

具体例を考えてみましょう!

例えば、アイドルグループの一つである乃木坂46で言えば…

日本酒:アイドル(というジャンル)
酒蔵:乃木坂46
銘柄名:白石麻衣さん
限定ラベル:白石麻衣さんの、〇〇ライブの▲▲の曲の時

2022年12月に映画が公開されたスラムダンクで言えば、

日本酒:漫画(というジャンル)
酒蔵:湘北高校
銘柄名:桜木花道・流川楓・赤木剛憲・三井寿・宮城リョータ
限定ラベル:漫画の〇〇巻、あの試合のあのシーンのこのキャラ

ご自身の日本酒以外の推し活と重ね合わせてイメージできますでしょうか。
そして、推し活をする中での

  • 誰しもが通る/経験するポイントでの「あるある」の共有

  • コンテンツを共通言語として他者と分かり合える瞬間

  • マニアックなところでも共感してくれる嬉しさ

  • 本人たちに会えるチャンスの尊さ

これらも日本酒好きと共通していると言えます。

さて、「仮説:日本酒好きは推し活説」いかがだったでしょうか。

今後「お酒飲むんですか?」「なんのお酒が好きなんですか?」という会話の際にぜひ「私、日本酒推しです!」と言ってみてくださいね!

それでは今回はここまで!

参考:「箱推し」ってなに?意味や「単推し」との違い、嫌われる理由を解説


日本酒コラム『ゆるゆる日本酒教室』

日本酒コミュニティ「酒小町」

20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町。「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり......誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。


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コミュニティ内にはこのnoteのように、講義の形でない日本酒の知識を唎酒師さんがゆるゆる共有してくれるコラムがあります。美味しく、楽しくをメインにしていますが、こんな風に日本酒の知識を身につけながら飲むお酒もまた格別ですよね。

今回コラムを書いてくれた社会福祉士と日本酒学講師の資格をあわせもつ西嶋大悟さんのnoteはここから読めます。日本酒以外の話題も含め、優しくてわかりやすい文章が特徴です。

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執筆:西嶋大悟(note
企画:卯月りん(XInstagramnote
編集:亀山真希(Xnote)

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