生駒龍史氏(SAKE HUNDREDブランドオーナー)に学ぶ!「ラグジュアリーから見えてくる日本酒の可能性。SAKE HUNDREDが位置づけるブランドの伝え方・売り方」|Sake Insider Seminar File.007
日本酒の月商3億円!
2021年3月、酒類業界に衝撃のニュースが届きました。日本酒の単月売上が3億円を突破したという驚きの内容でした。日本全体の酒蔵数は、実際の稼働蔵の場合1200蔵程度、市場規模は4000億円程度です。1蔵あたりざっと割っても3〜4億円。その状況の中、1ヶ月で3億円なので日本酒関係者が驚いたのは無理もありません。
月商3億円の正体は「心を満たし、人生を彩る」ラグジュアリーブランド
単月売上3億円の正体は「日本酒の可能性に挑戦し、未知の市場を切り拓く」のミッションを追求する株式会社Clearが展開するラグジュアリーブランド「SAKE HUNDRED」です。SAKE HUNDREDとは、Clearの代表取締役 生駒龍史氏がブランドオーナーとして実力ある日本酒の酒蔵とともにブランドパーパス「心を満たし、人生を彩る」を目指すブランドです。
ブランドパーパスを目指す事業活動
本セミナーを企画するにあたり、生駒さんやClearのみなさんと意見交換する中でなるほど・・・と感じることは、自身たちの活動は「日本酒のプロデュース事業ではない」と明確に言い切る事業のあり方の認識です。SAKE HUNDREDは「心を満たし、人生を彩る」を目指す事業と位置づけています。
一見すると、
・ボトルや化粧箱、ウェブサイト、SNSバナー広告など、俯瞰して設計された統一性のあるコミュニケーションデザイン
・酒米や製造方法によるこだわりよりも、ユーザーが体験してほしいブランド体験そのものを伝えるコミュニケーション
・自社だけで強みを磨くのではなく、ブランドとして醸成しているレストランやイベントとのタイアップによる自社のブランドとしての磨き上げ
・日本酒の商習慣に合わせた価格帯ではなく、ブランドとして評価されるべき価格帯の設定
・買いたいから購入できるではなく、買いたい人との接点を一度つくり、そこからユーザーとのリレーションシップを育て販売する予約販売制度
からは、従来の日本酒業界にはなかなか見られないない、デザインに力を入れたマーケティング戦略を基づいた取り組みと認識してしまいます。また、ブランディングで日本酒を売っていくチャレンジャーと表現してしまいがちです。
しかし、話を進めていくと、「マーケティング戦略」「ブランディング」という言葉では誤認を与えてしまうことに気づかされます。目指すのは、SAKE HUNDREDを注いだグラスの中と外とのつくり方、そしてその体験をリアルに体感できる品質。これまでの日本酒業界の取り組みとはまったく違う、何かを目指していることを痛感しました。
Sake Insider Seminar File.007は日本酒のあり方を再認識する。
Sake Insider Seminarの目的は「日本産酒類の魅力の伝え方・売り方を日本産酒類のプロに伝えること」です。File.007では「日本酒の捉え方」をリセットし、日本酒の価値や可能性を、新しい視点で考えていくことを目指したいと考えていました。
そこでSake Insider Seminarでは、SAKE HUNDREDのブランドオーナーである生駒氏に相談をし、日本酒業界におけるブランドが意味することを考えるために、SAKE HUNDREDが位置づけるブランドの伝え方・売り方についてお話をして欲しいと相談したところ、快諾いただくことができました。生駒さん、お忙しい中、Sake Insider Seminarに出演いただき大変にありがとうございます!
ブランドパーパスを軸にしたことで見えてきた自社のあり方と日本酒の魅力
実は、SAKE HUNDREDも導入当初から今のポジションを狙ったスタートではありませんでした。日本酒の可能性を追求するために最初に挑戦したことは、評価の伝え方と価格帯のあり方です。
醸造に費やされてきた労力、蓄積されてきた技術・技法への評価。しかし、その内容が十分反映されているとは言えない価格帯。さまざま取り組みが実行されるも変革が難しい業界の商習慣。
1つ1つの課題をSAKE HUNDREDならどう解決していくのか?
課題を前にしてブランドの根幹になる「ポジション」を見直します。議論を重ね、見えてきたのがSAKE HUNDREDがあるべき姿であり、ブランドパーパスです。
SAKE HUNDREDはブランドだ。
SAKE HUNDREDは「心を満たし、人生を彩る」日本酒ブランドだ。
このブランドパーパスをブレない目的とすることで、何が変わったのか、どんな変革があったのか、生駒さんにはこの変革の経緯についても伺いたいと思います。
ラグジュアリーを軸にしたことで見える日本酒の可能性
SAKE HUNDREDは1本30,000円から190,000円を超える日本酒ブランドです。高額な商品だから見えてくるマーケットの世界。Sake Insider Seminar File.007では、「ラグジュアリー」という視点から日本酒の可能性についても考えていきたい思います。
生駒氏にはラグジュアリーという視点からの、「日本酒の魅力」「価格設定」「コミュニケーション」についてお話いただきます。また、ご自身の経験を通じて日本酒販促活動の「これはよかったこと」「これは改善すべきこと」についても共有いただきます。
Sake Insider Seminar File.007は、ブランド戦略視点による日本産酒類の新しい気づきと明日からの実践が盛りだくさんの2時間になります。みなさんのご参加をお待ちしています。
(by 澤田且成 Japanpage:創業者)
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【講師】
生駒龍史(いこま りゅうじ)氏
株式会社Clear代表取締役
SAKE HUNDREDブランドオーナー
日本大学法学部卒業。2年間の社会人経験を経て独立。「日本酒の未来をつくる」をビジョンに掲げ、日本酒に特化した事業を展開。 2013年にClear Inc.を創業し代表取締役CEOに就任、現職。
株式会社Clear https://clear-inc.net/
SAKE HUNDRED https://sake100.com/
SAKE TIMES https://jp.sake-times.com/
【タイトル】
生駒龍史氏(SAKE HUNDREDブランドオーナー)に学ぶ!「ラグジュアリーから見えてくる日本酒の可能性。SAKE HUNDREDが位置づけるブランドの伝え方・売り方」
【内容】
- 日本酒をつくるのか、日本酒ブランドをつくるのか。
- ブランドパーパスを明確にして見えてきたこと。
- SAKE HUNDREDが取り組む日本酒ブランドの事業活動。
- ラグジュアリーという視点から見えてくる日本酒の可能性。
- SAKE HUNDREDブランドが挑戦する日本酒業界の課題。
- 質問会
【対象】
・日本酒資格保持者
・酒蔵関係者
・飲食関係者
・行政 / 組合関係者
【スケジュール】
2021年11月29日(月)16:00 - 18:00
15:55 - チャネルへの参加可能
16:00 - 17:30 講演
17:30 - 18:00 質問会
*当日、参加が難しい方は1ヶ月ほど録画映像を公開します。こちらの閲覧を希望する場合も以下のフォームにご登録ください。
【使用言語】
日本語
【参加方法】
こちらの申込フォームから応募ください。https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_CYBGgIPhSIOai7eBouZtHQ
【参加人数】
100名程度
応募枠を超えた場合は参加方法をお伝えします。
【参加費用】
無料
【モデレーター】
澤田 且成
アイディーテンジャパン株式会社 代表取締役
Japanpage:創業者
ブランディングディレクター
https://www.facebook.com/KatsunariSawada/
創価大学、Institute of Social Studies(オランダ)卒業。(株)富士経済の海外マーケットリサーチャー(株)インターブランドジャパンのプランナーを経て妻の仕事を支えるため退職しカナダ・中国へ移住。2008年アイディーテンジャパン(株)を設立。2010年よりJapanpage:プロジェクトを起案し日本酒や伝統工芸品を海外市場で価値づけることに闘争中。選ばれる商品開発 / 海外バイヤーとの商談 / 地域産品の貿易業務などを題材に講演実績多数。フィリピン・オランダ留学、世界32カ国でのトップインタビュー、カナダ・中国での生活など、30年以上にわたり日本と世界を歩いてきた。