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日本酒は広い温度で楽しめるお酒です。
日本酒の蔵元は、1528蔵(2017年8月現在)登録されています。
そして多くの蔵元が複数の銘柄を醸(かも)しています。
米違い・製法の違いで様々な味わいを造りあげるのです。
米と水と微生物の働きによってですよ。
すごいことだなぁと、感動したのを覚えてます。
今回の話とはズレるのでこの話は別で。。。
一つの蔵元の日本酒でも多くの味わいが楽しめる、
ということですね。
それよりも同じ日本酒でも温度の違いによって
様々な表情を見せてくれます。
そして、四季やわびさびがある日本だからでしょう
ほぼ5度刻みの温度に呼び名があります。
5℃ 雪冷え(ゆきひえ)
10℃ 花冷え(はなひえ)
15℃ 涼冷え(すずひえ)
30℃ 日向燗(ひなたかん)
35℃ 人肌燗(ひとはだかん)
40℃ ぬる燗
45℃ 上燗(じょうかん)
50℃ 熱燗(あつかん)
55℃ 飛び切り燗(とびきりかん)
15℃~30℃までが抜けているのですが
この辺りは「冷や(ひや)」と呼ばれます。
いわゆる常温のお酒ですね。
冷や=冷酒(つめたいお酒)
のような感じがしますが、少し違います。
そして、こんなに細かく区切られてる
のにはちゃんと意味があります。
日本酒はそれこそ1℃単位で味わいが
変化するお酒なんです。
その日本酒が持っている旨みや酸味などが
複雑に絡み合って、ここ!という温度が
存在するのです。
日本酒自体が嗜好品ですので
これは何度とは一概に言えないのですが
温度で色々な味わいが感じられます。
それと燗酒は身体にいいとも言われます。
その理由は色々ありますが、
アルコールは体温に近い温度で吸収されます。
つめたく冷やしたお酒だと吸収され始める迄に
時間がかかり酔いを感じるまでに時間がかかります。
燗酒だとスムーズに吸収されるので
変に飲みすぎることが少なくなります。
身体の調子を見ながら飲む事ができて
悪酔いを防ぐ効果があるんです。
燗付けはチロリという入れ物に日本酒を入れ
湯煎(お湯をはったところで温める)して
温度をみながらすることが多いです。
ただ、そこからお猪口に注ぐとまた何℃か
温度は下がります。
燗付けの名人はそのあたりまで考えて温度を
決めて温めてくれます。
私は日本酒にはタブーはないと思ってます。
これは絶対にこうやって飲まないといけない!
というのはなくて、飲んだ人が好き!と
感じてもらえればいいなと思っています。
もちろん造りての蔵元さんがこうやって
飲んでもらいたいという希望はあると思います。
でも、こういう飲み方はダメという意味ではない
と私は思っているので色んな飲み方を試して
自分なりの『好き♪』を見つけてもらいたいです。
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