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成年年齢が引き下がったら、お酒とタバコも18歳からなの?!というお話。

こんにちは、上田です。

本日は、会社としてお酒を売ることができるようになる免許を取得するのに必要な、酒類販売管理研修に行ってきたので、そのお話。

4月1日から民法の成年年齢が18歳に引き下げ

この研修を受けたときにビデオ学習の時間があったのですが、ちょうど改定直前のタイミングで受講したので、最新の情報が追加されていたんです。
そのビデオの中のロールプレイを抜粋。

学生:お酒ください
店員:失礼ですが、年齢確認できるものをご提示ください
学生:学生証です
店員:失礼ですが・・・18歳か19歳ですよね?
学生:今年の4月から民法の成年年齢が18歳に引き下げられたから、お酒も18歳からいけるでしょ。俺ら法学部で民法学んだんだから、間違いないって
店員:いえ、20歳以上でない方へはお酒をお売りすることはできないんです

なるほど、確かに!これを言われたら、何も知らない店員レベルではこれは売ってしまうかもしれない!

では、なぜお酒とタバコだけは20歳以上からになっているのか。
これは、法律的な問題だけではなく身体的・精神的・社会的な問題であるということからです。

とはいえ、法律もちゃんと変わっています。

今までは民法において、未成年者飲酒禁止法(未成年に対する飲酒の禁止)という法律で規定されていたようです。

この法律が、未成年の年齢が引き下げになるのに伴い名称が変わって、
二十歳未満ノ シャノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律になったとのこと。

つまり、明確に20歳以上じゃないとお酒呑めませんよっていうわかりやすい法律に変わったんです。

ちなみに、この研修を受けて初めて、という漢字を法律的にはシャと呼ぶことを知りました。
講習中に講師の方が、頻繁に「シャっ」「シャっ」って言ってはるのを聞いて、途中からガッツポーズも入れてるんじゃないかと妄想するレベルでした。

なぜ、20歳未満はお酒を飲んではいけないのか

では、なぜ、20歳未満の者には飲酒を禁止しているのか。
テキストから抜粋して、改めて未成年にこの情報が届くように記載します。

 アルコールには脳の働きを抑える作用があり、それ自体成長期には悪いものです。また、内臓にも悪い影響を及ぼします。
例えば肝臓を悪くしたり激しい腹痛を訴える膵炎を起こしたり、十二指腸潰瘍や糖尿病を併発します。
さらに、心臓の筋肉にも障害を起こします。性腺も委縮して不妊やインポテンツの原因となる可能性もあります。
 20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由を整理すると次のようになります。

① 20歳未満の者は酒に対する自分の体質を知らない上に、周囲の雰囲気に影響される傾向が強いため、無理に飲酒することも多く、急性アルコール中毒を起こしやすい。

②酒が体に及ぼす影響を大人に比べて受けやすい。すなわち、成長期にある体と成長を終えた体ではアルコールが及ぼす影響が異なり、大人より短期間でアルコールによる悪影響が生じる。

③子供の飲酒は、体の成長を妨げる。その他、性成長への影響もみられ、女子の場合では生理が不順になったり止まったりする。

④飲酒が判断を誤らせる原因になる。例えば、飲酒運転によるバイク事故やエイズ感染のおそれのある危険なセックスなどの原因となる。

⑤学校生活への悪影響、成績の低下、友人との交流への影響。

⑥大人に比べ依存がより早期に形成される。

ゲートウェイ・ドラッグになる。現在注目されている違法薬物を使用する人達のほとんどは、いきなりこのような薬物を使用するようになったのではなく、飲酒や喫煙から始めることがほとんどである。
(注)ゲートウェイ・ドラッグとは、薬物へ通じる入り口をいいます。

⑧法律で禁止されている。未成年者飲酒禁止法の軽視は、飲酒に限らず法律そのものに対する子供の法律軽視につながることが危惧される。

酒類販売管理研修テキスト 令和3年7月版

つまり、事象としてはお酒を飲む、という行為ですが、それがひいては法律なんて守らなくてもいいっしょ!という思考形成のきっかけになりうるのが問題ということ。

他の項目もほとんどは成人にも当てはまるため、お酒好きとしては知識のジレンマの部分もありますが、
そういえばそもそも薬剤師として栄養学的にも医療的にも知識を勉強しているうえでジャンクフードやカップ麺を食べている自分としては、今更だと感じたときに、まさにこの直前に上で書いていた「今更、大丈夫っしょ!」という思考が形成されていることに気付き、人の振り見て我が振りを直すことの大切さを学びました。

あ、でもね、言い訳させてください。お酒にも、いい点はあるんですよ?
飲酒と循環器系疾患の全体の死亡率との間には、Jカーブの相関があるという報告があるんです。

つまり、1日当たりビール350mL~500mLくらい、日本酒だと1合くらいに相当するアルコール量までだと、いい感じということです。
※すべての人に当てはまるわけではありません。

日本酒が1合で辞められるか!

という問題はありますが、昔、晩酌でビール飲んでいた時なら納得な量の気もします。

これは、お酒に限らず何ごともそうですが、ほどほどに楽しむのが一番いいんだなということ。


話変わって、お酒の免許取得まで、あとは友人にお願いしているホームページができたらやっと申請できるところまで来ています。

仕込んでいるお酒の第一弾もそろそろ出来上がる予定。

いまから、次の状態が楽しみです。

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