#21 福島県について
今回の問題
生産地・福島県について述べよ。
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200字回答
福島県の酒は近年めざましく酒質が向上し、全国新酒鑑評会での金賞受賞数が2012年から2021年まで9回連続日本一を誇る。若手の酒蔵の躍進も著しい。福島県での酒造りは16世紀に会津で始まった。明治後期には、嘉儀金一郎が会津の末廣酒造で山廃仕込みの試験醸造を行い、山廃造りを確立した。うつくしま夢酵母や、酒米・夢の香、福乃香など、県独自の開発も盛んである。酒米は他県からの移入タイプ。(190字)
回答の要素
酒質について
近年めざましく酒質が向上。
全国新酒鑑評会での金賞受賞数が2012年から2021年まで9回連続日本一。
若手の酒蔵の躍進も著しく、今の日本酒ブームの一端を担っている。
歴史について
16世紀、蒲生氏郷が近江から杜氏を呼び寄せ、会津で酒造りが始まった。
明治後期には、大蔵省醸造試験所の嘉儀金一郎が山廃仕込みの試験醸造を会津の末廣酒造で行い、山廃造りを確立した。
酵母や酒米について
うつくしま夢酵母や、酒米・夢の香、福乃香など、県開発も盛ん。
酒米は他県からの移入タイプ。
回答の構成
・めざましい酒質の向上
・全国新酒鑑評会(2012年~2021年)
・若手の酒蔵の躍進
・16世紀、会津
・明治後期、嘉儀金一郎、末廣酒造、山廃造り
・うつくしま夢酵母、夢の香、福乃香
・他県からの移入タイプ
回答の補足
新型コロナの影響で、2019年の全国新酒鑑評会は入賞審査のみ実施され、金賞審査は行われなかった。「2012年から2021年まで9回連続」ではあるが、「9年連続」だとややニュアンスが違う。そして、2022年の金賞受賞数日本一の座は、山形県に受け渡した。
もちろん、福島県の酒がまずくなったわけではない。飛露喜、寫楽、廣戸川、一歩己、磐城壽、ロ万、天明、奈良萬、大七、にいだしぜんしゅ… まだまだ挙げきれない。
2009年(平成21年)には、うつくしま煌酵母が開発された。
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参考文献
J.S.A SAKE DIPLOMA 教本(Third Edition)p. 118,119
日本吟醸酒協会, 末廣酒造株式会社, 閲覧2023年9月28日
朝日新聞, "新酒鑑評会の金賞数で9連覇の福島 強さの秘密は1990年代にあり", 2023年1月30日, 参照 2023年4月28日
食品新聞, "全国新酒鑑評会 山形9年ぶり金賞1位 約半数が県の酒米「雪女神」で 福島10連覇ならず5位", 2023年5月27日, 参照2023年5月30日
※ 引用時に出典URLを明記したものは省きました。
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