私がプロレス撮影で心がけている7つのルール ~事前準備編~
今回は短めの記事です!たぶん!!
トップ画にある通り「備えあれば憂いなし」というのは有名なことわざですね。
同様にあまり聞き馴染みは無い言葉かもしれませんが「段取り8分、仕事2分(だんどりはちぶ、しごとにぶ)」という格言があります。
こちらは「事前に段取りを徹底しておけば仕事の8割は終わっているようなもの」という言葉の意味です。
今回は、私が日々プロレスを撮影する際に当日会場まで向かう以前に意識して行っていることを書いていこうと思います。
この記事で伝えたいことは「何の不安もなくプロレスを撮影するためにやっていること」です。
7つにしたのは某テレビ番組的な影響です。
さらっと読めると思いますので、ご参考まで!
では、本日の目次
ルールその1:バッテリーは必ずフル充電で臨む!
スマホのバッテリーは大体の人はほぼ毎日、寝ている間に充電して翌朝にはフル充電にするという方がほとんどだと思います。
では、カメラの充電はどのタイミングで充電していますか?
前回のプロレス観戦時から充電していなかったりしませんか?
「まだ半分残ってるし大丈夫っしょ!」とか思ってませんか?
個人の経験から言うと、半分過ぎてから充電は恐ろしい早さで減っていきます。
ましてや、プロレスは1度に撮る枚数が多くなります。より高画質な設定で連写をするとそれだけカメラに負担が掛かりバッテリー切れは早まります。
要は自動車と一緒で、時速60kmで走り続けるのと120kmで走り続けるのとどちらがガス欠になるのが早いかみたいなものです。
過去に一度、前日にカメラの充電をしておくのを忘れて観戦に行ったことがありました。
第1試合の時点でバッテリーは60%~50%程度。
目的の試合は後半に固まっていたため、前半はバッテリー勿体ないし撮らなくてもいいかなぁ等と考えながら試合を見ていました。
でもそういう日に限って前半から好勝負は行われるのです。
「やっぱり撮ろうかな~?でもバッテリー切れは怖いなー」という脳内で無駄な攻防が行われます。
鉄の意志で後半に集中するために、前半はカメラの電源を切ったままにしていたのですが「あ~!今の瞬間撮りたかったー!!」という瞬間が何度もありました。
それでいて後半の試合も「やばいなー、試合終わるまでバッテリー持ってくれるかなぁ」と不安との闘いでした。
やはり観戦に行く際はフル充電してから臨むというのがそれ以来私のルールになりました。
ちなみにスマホもフル充電にしてから臨む方が良いと思います。初めて行く会場で迷わないために乗り換えや地図を調べたり、会場内でデジタル会員証を見せたり、最近ではスマホの画面がチケット代わりというサービスもありますので。
撮った写真をすぐスマホに転送してSNSに投稿するやり方もあるので現代カメラマンは常にバッテリーとの闘いなのです。
ルールその2:予備のバッテリーは必ず持っていく!
先ほどの話の続きですが、例えば1日に1大会であれば恐らくバッテリーの心配はそこまでいらないでしょう、(撮る枚数によりますが)
しかし、プロレスというのは休日の大会であれば時間帯ごとに昼に大会を開く団体、夜に大会を開く団体と分かれます。
有名な会場であれば昼はAという団体、夜はBという団体と2団体が時間を分けて大会を開くことも多いです。
熱心なプロレスファンの方は、昼夜2大会はおろか細かく時間を区切って3大会行くなんてこともあります。
これをプロレス業界では「ラダーする」と言います。
ラダー、つまりはしごのことです。
そんなことは置いといて、先ほども言ったとおりプロレスの写真は連写が伴うのでバッテリー切れのリスクは高まります。
1日に複数の大会を観戦するのであれば、必ず予備のバッテリーは持っておいた方が良いでしょう。
1日1大会なら大丈夫と書きましたが、ことビッグマッチなど大型の大会となると試合数も多いですし試合時間の長さも相まって撮影枚数は相当な数になります。
私の場合、α7Ⅲにバッテリーグリップを付けて常時バッテリーを2個積んでいる状態にしていますが先日のDDT大田区総合体育館大会の途中で1個のバッテリーが充電切れを起こしました。その場合、切れた瞬間から2つ目のバッテリーに切り替わるので大変重宝しています。
カメラ本体が重くなるデメリットはありますが、縦構図が撮りやすくなることなどメリットも大きいのでもし本体に取り付けられるのならバッテリーグリップの購入は私はオススメします。
もし、対応する商品が無い場合やバッテリーグリップを付けたくないという方も必ず予備バッテリーは購入したほうがいいです。
そして、プロレスの観戦時には予備バッテリーも持っていきましょう。
途中でそろそろ無くなりそうだなーと思ったら、試合の合間などすぐに交換したほうがバッテリー切れのリスクは回避できると思います。
念の為注意として、カメラに採用されているバッテリーは同じメーカーでも型式が違っていたりするので購入の際は必ず自分のカメラに積んでいるバッテリーを確認しましょう。
それと、Amazonなどで互換バッテリーも売っていますが電源を司る部品は個人的には高くても純正が良いのかなぁと思っております。(当たり外れが大きいので)
ルールその3:予備の記録メディアも持っていく!
記録メディアとはSDカードなど写真を記録する製品のことです。(一般的にはSDカードが主流ですが、CFカードやXQDカードという次世代の記録メディアが採用されているカメラも増えました。)
例えば量販店でカメラを購入する際に「ご一緒にSDカードはいかがですか?」と、まるでファストフード店のポテトのごとく勧められた経験はありませんか?
当たり前ですが、カメラを持っていてもSDカードが無ければ写真を残すことは出来ません。
一般的に写真をたくさん撮るなら容量は64GB以上がオススメとよく量販店では見ます。
たしかにJPEGで撮るならその程度で良いのかもしれませんが、私のように試合も物販も全てRAWで撮影するとなると写真1枚あたりのデータがかなり大きいため64GBでは不安です。なので私は128GBのカードを使用しています。
カメラに詳しい人であれば「だったら256GBのカードを買えばいいじゃん」と思われるかもしれませんが、個人的には破損のリスクに対して値段が高すぎると思っています。
SDカードというのは意外と壊れやすく、丁重に扱っていても不具合を起こして中のデータがすべて消えるということは日常茶飯事です。
そのようなリスクを考えると、SDカードを1枚しか持参しないというのは私にとっては怖いです。
ちなみに私の場合ですが、カメラ本体がダブルスロット対応なので常に2枚入れています。プラス2枚をSDカードケースに入れて計4枚持ち運んでいます。
ルールその4:SDカードは初期化して持っていく!
これはバッテリーと逆の考え方ですね。バッテリーはフル充電して持っていくことに対して、SDカードは初期化(フォーマット)、つまり0枚の状態で持っていくようにしています。
これはまた改めて、データの保存方法というテーマで記事を書こうと思っているのですが私は基本的に撮った写真は遠征などで泊まりの場合を除きその日のうちに自宅のPCにすべてデータを移し替えています。
先ほど書きましたが私は基本的にすべての写真をRAWで撮っています。膨大なRAWデータを残したまま次の大会に行ってしまうと、試合の途中でSDカードの容量不足になることは容易に考えられます。
昔の実体験として、ニコンのD7500を購入して初めてプロレス会場に持っていったときに以前使用していたD5100から連写機能が向上した嬉しさから第1試合から連写しまくりました。
その結果、メインイベントの途中で容量不足を起こしてしまいました。
原因はカメラ側の設定がRAW+JPEGになっていたことでした。
その日のSDカードはたしか前回撮ったデータも残っていたので完全に私の管理ミスです。
本当は何度も初期化をするのは破損のリスクを高めるのでしょうけど、いちいちSDカードを何枚も買っていたらお金が勿体ないので初期化までしなくてもいらない写真は細かく消していった方が容量不足になるリスクは回避できると思います。
ルールその5:持っていくレンズを選別する!
私が現在所有しているレンズはTAMRON 70-180mm F2.8のズームレンズ、およびSONY 35mm F1.8の単焦点レンズ2本のみです。
基本的にこの2本で賄っているのですが、時と場合により「今日は物販行くつもりないし単焦点レンズは持っていかなくていいや」と減らすことがあります。
逆に「今度の会場は大きくて、リングから座席まで遠いから望遠レンズを借りよう!」とレンズをレンタルして会場に持参する場合があります。
このあたりの話はこの記事で書いていますので、よろしければ。
人によっては、カメラバッグに何本もレンズを持ってくる人もいますが残念ながら私はそんなに沢山のレンズは持っていないので基本的には所有している2本を増減したりしてやりくりしています。
今年、大田区総合体育館にDRAGONGATEとDDTで2度訪れましたがその際にそれぞれSIGMAとSONYの100-400mmレンズをレンタルしました。
年に訪れるとしても多くて2~3回程度の会場で使う用なら、多額のローンは抱えたくないですよね。(でも100-400mmのGマスターは後楽園ホールでも十分扱えそうだし滅茶苦茶欲しいのです。。。32万円。。。)
ルールその6:忘れ物をしない!
至って当たり前のことですね。
しかしはっきり言って私はかなりの忘れ物をしやすい性格です。
過去の忘れ物の例として、SDカードの入れ忘れ、バッテリーの入れ忘れなどがあります。
もし途中で気づけば、SDカードならまだ会場まで途中の家電屋に駆け込んで購入すればまだ済みます。
しかし、予備バッテリーは購入した際に充電されていないことがほとんどなのでバッテリーを忘れるとかなり辛いことになります。
なので、バッテリーは必ず前日にはフル充電にしてカメラに戻しておきましょう。もしくは最近のカメラはUSBケーブルでバッテリーをカメラ本体に積んだまま充電できるので、そのようにしましょう。
私のα7ⅢもUSB-Cケーブルで充電できる(しかもバッテリーグリップをつけたままなら2個とも)ので家にバッテリーを充電器に付けたまま忘れるということが無くなりました!
ルールその7:体調管理は万全に!
これはもうカメラ関係なくプロレス観戦するなら全員徹底して欲しい!
特に新型コロナウイルスの影響でどの会場も、検温は必ず行っていますし体調管理のチェックシートを書かされる団体もあります。
体調悪いのに無理して来られたら多方面に迷惑が掛かりますし、自分だって会場まで来たのに検温に引っかかって帰らされたら辛いでしょう。
なのでこういう時制の中プロレスを見れるというのは大変ありがたいことなので日々、自分の体調とはしっかりと向き合いましょうね!!
まとめ ~何事も事前の準備が大切~
ここまで7つの私が取り組んでいるルールを書いてきましたが、総じて私が心がけているのは「リスクマネジメント」です。
想定されるリスク=失敗を予測して未然に防ぐことが大切なのです。
つまり
ということになります。
それでは本日はこのあたりで失礼します!ありがとうございました!