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【近況報告】オープンから14ヶ月、こんな魚屋になりました
こんにちは、サカナヤマルカマの狩野です。去年の春、魚屋をオープンして以来、久々のnote更新です汗。
さて、「おいしい魚を食べたい!」という鎌倉の住民(発起メンバーは全員水産業素人)と、「魚を売りたい!」という鹿児島県・阿久根市の水産業者らでつくった魚屋が、約1年(14ヶ月)たってどんな魚屋になったのか?(創業経緯ご存知ない方はこちら)
一年まわったので報告レポートを書かねば、、と思っていたところ、直近の取材で記者やライターの方々が書いてくれた記事が、非常にわかりやすく今のサカナヤマルカマの姿を説明してくれていたので、それらを拝借しながら、近況報告させていただきます!
(写真は、先週末のキッズデイの様子。普段からおそらく日本一キッズフレンドリーな魚屋ですが、毎月第一土曜日に親子で魚屋を楽しめる企画を用意しています。)
新時代の魚屋!?/水産経済新聞 2024年5月・6月
つい先日、水産業界紙大手・水産経済新聞で2号連続取り上げていただいたのですが、魚屋としての特徴がとてもわかしやすくまとまっているので、ぜひ読んでみてください!
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![](https://assets.st-note.com/img/1720505917681-8jJOrWWNDk.jpg?width=1200)
「なぜ?」が集まる謎の店、とはまさに!(笑)記者の方が半日くらい店に滞在して書いてくださったのですが、ここまでぴたりと表現いただいたことに感動しました。
出会ったことのない魚に出会える魚屋/Yahoo!ニュース 2024年6月
Yahoo!の地域ライターの方が、開業きっかけから丁寧にまとめてくださいました。「魚の調理法が分からない、食べたことがない魚が食べたい、魚が苦手、魚を良く知らない人こそ訪れてほしい魚屋さんです。」というのも嬉しい評。
魚を知らないこと、魚料理が苦手なことは恥ずかしいことではなく、むしろ今の時代当たり前だと思っています。(そもそも、目にする機会がないですからね)こういうふうに食べたいんだけど今日のおススメは何?と気軽に相談してください。日本一、老若男女にフレンドリーな店でありたいと思っています。
魚情報発信基地/ ウーマンエキサイト 2024年6月
サカナヤマルカマがある「北鎌倉台商店街」は、いわゆる”シャッター商店街”ですが、先月も新しくパン屋さんがオープンしたりと、少しづつ賑わいを取り戻しつつあります。そして、ついにこの商店街に注目した記事が!(おそらく初めてじゃないでしょうか)観光地鎌倉の中でも、希少な余白ともいえるエリア。ここからの動きにご期待ください!
ライターの方が、店のポリシーをしっかり理解して、楽しみながら書いてくださるので、いつもありがたいなです。
多様な人材が織りなす買い物難民へのアプローチ/SOMPOインスティチュート・プラス 2024年3月
そもそも、サカナヤマルカマができた背景には、鎌倉における”買い物難民”の課題がありました。(蓋をあけてみたら、実際には”魚難民”がたくさんいた、という気づきはありましたが)全国的に高齢社会における大きな課題と言われている食のアクセス問題。たくさんの大学や研究所などでリサーチもおこなわれている中、SOMPOグループの研究員の方がサカナヤマルカマに興味を持ってレポートを書いてくださいました。
5月には、研究員の福嶋さんをお呼びして、マルカマの移動販売を地域に誘致した方も交えてこんなインスタライブを行いました。
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アーカイブはこちらからご覧いただけます。
サカナヤマルカマは、地域や年代、業種を越え、たくさんの方のおかげで成り立っている「地域がつながる魚の協同販売所」。あくまで事業ではありますが、母体は一般社団法人ですし、社会実験的な要素も強く、様々なトライをして得た実践知は、出し惜しみせずに共有していきたいと思っています!
マルカマはみんなの学びの場/味のあるウェブマガジン『冬洋酒』2024年6月
マルカマの運営は、常勤理事2名と現在5名のアルバイト(週1~)、約20名のサポーター(ボランティア)で行っています。サポーターの関わり方や目的はそれぞれで、スタッフとほぼ同じ業務をしている人、定期的に掃除を手伝ってくれる人、経理事務を担当してくれている人、こども向け企画を手伝ってくれる人、、、年齢もバックグラウンドも動機も、とにかくいろいろ!最初はイベントに来た人がサポーターになったり、取材で来た人がサポーターになったり、、とお客さんと店との境界線があまりないのも大きな特徴です。
ライターの大宮冬洋さんもサポーターの一人。一回の取材のつもりがハマったそうで(笑)、愛知県蒲郡市から不定期で店の手伝い(主に加工、販売サポート)に入りながら取材をしてくださっています。この記事は、店の内部がとてもわかりやすく綴られています。
魚屋を取り巻く状況は最悪、でも可能性は未知数
まだまだ紹介したい記事はたくさんありますが、今日はここらへんで。
水産業の素人が発起して始まった魚屋に、こうしてたくさんの人が集まってきてくださり、おかげさまでなんとか14ヶ月目。
海が変わり、これまで獲れていた魚が獲れなくなったり、全体の漁獲量が減って魚価はあがっていたり(市場に行くと昔はこの〇分の一だった、という話をよく聞きます)、魚消費量は肉消費量にどんどん離されていたり、、正直、魚屋を取り巻く状況は最悪です。よって、当たり前に魚屋は激減しています。
一方で、魚屋には可能性もたくさんあるなと。14ヶ月やってみてわかったのは、「魚は伝えないと売れない」こと。つまり、必然的に新しいコミュニケーションが生まれる場所なのです。そしてコミュニケーションの先にある、”おいしい”の力は強い。おいしいものを食べて、幸せな気持ちにならない人はいないですからね!!
大手資本や大きな助成金などが入っている事業ではないので、経営を続けるにあたって課題はたくさんありますが(そろそろ黒字化しないとキャッシュフローがやばい、とか汗)、いろいろな方の知恵や力を借りながら、がんばってまいります。「サカナヤマルカマ」、引き続きよろしくお願いします。