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バンドマンじゃなくてもCDを出してみたいじゃない

「もしも叶うなら」というテーマがnoteでピックアップされているようだ。
ここ20年ぐらいだろうか、僕の場合、それは「CDをリリースすること」であった。

ギャ男たるもの、自分がバンドマンだったら、と妄想するのは誰しもが経験する通過儀礼であろう。
当然ながら僕自身も、ヴィジュアル系として曲を作るなら、バンドのコンセプトは、主催で対バンを組むなら......という脳内計画だけは完璧だ。
一応はバンドを齧ったことはあるものの、スタジオで曲を作って満足するだけで終わってしまうことが大半。
それこそnotヴィジュアル系のバンドでいくつかステージに上がったのみで、ヴィジュアル系バンドマンとしては表に出ないまま今に至る。

もっとも、音楽を仕事にすることはないな、と思ったからこそ就職活動をはじめたタイミングで「安眠妨害水族館」の前身ブログを立ち上げたこともあり、今現在バンドマンでないことに未練も不満もないし、ブログを続けたことで音楽関係の仕事や人脈に繋がる場面もあって、結果オーライかなとは思っている。
レビューブロガーという性質上、音楽活動とは両立しないよね、という部分も理解しているつもりだ。

ただ、ひとつだけ心残りがあるとすれば、バンドをやっていた僅かな時期に作った楽曲が数十曲存在していて、それらは時間が経つにつれ当時のメンバーすら覚えていないものになってしまうのだろうな、ということ。
DTMでも使いこなせれば、楽曲を打ち込んで歌録りするなり、ボカロ曲にするなり、データとして残しておくことはできるのだろうけれど、曲作りはしても弾き語りをMDに録音して、スタジオに入ってからアレンジするというアナログな曲作りしか経験してこなかった僕は、なかなかそのハードルが高かった。
楽曲の音源化、というのは、ひとつの夢としてずっとくすぶっていたのである。

そんな中、ヴィジュアル博士として多岐に渡る活動をしているのるさんが主催するオムニバスアルバム「NO VISUAL, NO LIFE ~GIANT KILLING~」に、ソロプロジェクト"咲花-サカナ。-"として参加させていただくことになった。
12月12日から随時発売。
なんと、あのライカエジソンの店頭にも並ぶらしい。

降って湧いた、"notヴィジュアル系バンド"がヴィジュアル系を表現するオムニバスの制作企画。
端的に言えば、ギャ男がギャ男のままでヴィジュアル系作品に参加できるチャンスである。
こんなニッチな企画、逃してしまえば、間違いなく次の機会は訪れないだろうし、その時点でオケ制作のあてはなかったものの、素人ギャ男の先陣を切ってやろうじゃないの、と手をあげた結果が、今回の告知へと繋がっている。
ミュージシャンとしての僕に期待している人などほぼ皆無だろうが、特典音源や通販の準備も進めているので、何らかの形で聴いてもらえるとありがたい。

ちなみに、5年ぐらい前のエイプリルフール企画で、大分県限定でCDを配布したという無謀なネタをもしかしたら覚えている人がいるかもしれない。
あれをなかったことにするつもりはないのだが、途中で色々あって未完成のものを、クオリティよりも企画進行上の期限が優先、と公開した経緯があり、どうか正式始動前のデモンストレーション的な位置づけだったということでご勘弁を。(ちゃんと録り直したい気持ちはあるので、近いうちにリベンジできれば...…!)

収録曲については、追加情報を出せる段階になったら解説したい(ニーズがなくても、したい)と思うのだが、事前情報としてひとつだけ。
今回の楽曲のアレンジ、およびギター/プログラミングで、Drive at your Brainの可憐くんがゲスト参加している。
彼の協力なしに今回の参加は実現しなかったので、この場を借りて感謝を。
前述のとおり、元ネタはnotヴィジュアル系のバンドで演奏していた曲なのだが、彼のセンスで、ばっちり本作のコンセプトにもハマるものになったのでは、と信じている。

とりあえず、「もしも叶うなら」の入り口には立った形。
まだ音源化したい楽曲はいくつかあるので、気の長い話にはなるが、いつか単独作品を作る、というのを次の夢に据えてみようかな。(求む、オケをプログラミングしてくれる人。)

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#もしも叶うなら

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