03 料理教室
A「料理教室に行こうかと思ってね。」
B「おお、ええやん。」
A「初めてで緊張するから、練習させてもらっていい。」
B「もちろん、ええよ。
ちなみにメニューは?」
A「ステーキ。」
B「ボケカスアホカスハゲ!」
A「っなんや急に、気ぃ悪い!」
B「ステーキなんか習うな!」
A「何でよ。」
B「肉を焼くことは人間の初期機能としてお前にも搭載されているからや。」
A「はあ?」
B「太古の昔に人類は何も教わらずに肉を焼くことができたからや!」
A「いやそうかもしれないけどさ。」
B「まずは自分の中を探せ!!」
A「どういうことや。」
B「あれえ?
ケータイどっか行った。
ちょっとみんな手伝って〜。
コンビニ行って、トイレ借りて、手拭いて、レジ行って、、
みんなゴメン、ケツポケットに合ったわ。
ってことや!」
A「じゃあどうすりゃいいんだよ。」
B「アクアパッツアとか複雑なもん教えてもらえ!」
A「わかったわかった、じゃあそれでやってみよ。」
B「俺にはできない!」
A「何でえ。」
B「複雑だからや!」
A「じゃあどうすりゃいいんだよ!」
B「料理教室に行け!」
A「だから初めてでわかんないことがあるかも知れないから
練習させてって言ってるじゃん!」
B「そんなの必要ない!」
A「何でえ。」
B「初めてでも大丈夫なようになってるからや!
先生が俺より優しく教えてくれるから練習は要らん!」
A「でも先生みんながみんな優しく教えてくれるとは限らないだろ!」
B「限る!」
A「何でえ」
B「マニュアルがあるからや!」
A「。」
B「日本企業の徹底した品質管理を侮るな!
今の日本を作ったのは日本企業の勤勉さだ!」
A「でもはじめは練習付き合ってくれるって言ってたじゃん。」
B「何事もタイミングが大切や。」
A「それは俺もそう思う。」
〜終〜
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