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フリーランス1年目の学び①「救う神あれば、捨てる神あり」
救われた。
と思うことが、脱サラしてから度々起こる。
昨日も、「固定の仕事を増やさなきゃ…」と少し焦っていたところに、去年までお世話になっていたクライアントから「改めて」って形で、継続のライティングのお仕事を頂いた。
前職を辞め、フリーランスになった時もそうだ。仕事の一部を引き続き受注する話になっていたけど、それに加えて「別の部署の仕事もやらない?」とお話をもらった。「独立」という未知の世界を前に内心ブルブルだった自分にとって、こうしたお仕事の紹介は本当にありがたかった。
救う神あれば、捨てる神あり。
この意味を辞書で引くと、結論、「くよくよするな」ということらしい。
自分に愛想をつかして相手にしてくれない人もいる反面、親切に助けてくれる人もいるものだ。困ったことがあっても、くよくよするなということ。
なかなかストレートな″教え”だけど(笑)、
もう少し曲解するなら、自分を信じてくれる人のことを大事にすれば、いざという時に助けてくれる。だから普段からやることやってるなら、そうしたサポートがあることを信じ、迷ったときも落ち込み過ぎるな、って教えなのかなって。
ポイントは、自分を信じてくれる人を大事にする、って部分。
僕自身、会社員時代は周りの色々な目線を気にし過ぎて、愛想を振りまいていれば万事OK、といった感覚でいた。八方美人ならぬ、百方美人だったことは確かで、仕事が忙しいことを理由に、家族や友人でさえその関係性は希薄だった。そして、自分にとって″害”のある人に対しても笑顔の一部を振りまいていたから、心の中はいつも空っぽ……。
誰かを大事にしたい、というより、自分を大事にしなきゃ。そうした日々を過ごしていた僕は、結局はメンタル不調で2度も倒れ、自分すら大事にできなくなっていた。
でも、思い切って脱サラし、仕事の人間関係の幅をグッと狭めたら、ようやく誰かを大事にできるようになった。自分を信じて仕事を発注いただくクライアントの方はもちろん、親や兄妹、友人との時間も大切にするようになったのは、自分のなかの結構な大きな変化。
「大切にする」対象が絞られたことで、その人に対して自分の力を集中して注ぎ込めるようになった、って感覚に近い(かも)。そしてピンチなときに、手を差し伸べてくれる。そんなことも実際多くなった。
GIVE&TAKE。30歳を過ぎて、ようやくこれを実感し始めているわけだけど、これまでの僕は、何の味もしない、無味無臭のココロの欠片を誰彼構わず配っていただけだった、のかもしれない。相手の心も打たない、そんな人間関係では信頼が獲得できないのも、無理はなかった。アンパンマンのように美味しいあんパンを分け与え、町の人たちから頼りにされる、そんなヒーローとは似てもにつかなかった。
でも、まだまだぺーぺーな人間ではあるが、GIVE&TAKEの意味が、おぼろげながらに分かってきたが気がする。大切な人を守る。それが、自分を守ることにもつながる。きっと、いや、かなり大事なことだと思うから、この先も忘れずにいようと思う。