和服授業推進会議
戦後、日本の政治家に一番欠けていたのは自国の伝統文化に重点を置くデザイン思考です。
政治におけるデザイン思考とは国民の満足度と幸せの追求です。
これまで世界中の政治家や指導者達は、自分や自国の正しさの優位性を競って、様々な失敗を繰り返してきました。
日本では明治時代になり西欧文化を盲信し、正しいこととして廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を行いました。その結果、多数の貴重な文化財が消滅し、多数の美術品が海外に流失しました。
人は正義の名の下に自国や他国の貴重な文化遺産を破壊し、正義の名の下に戦争し、ヒットラーは正義の名の下にユダヤ人を虐殺し、アメリカは正義の名の下に日本に原爆を落としました。
このように、人間の言う正しさほど、不確かで恐ろしいものはないのです。
しかし、日本人は恵まれています。
千年以上途切れることなく継承されてきた日本の伝統文化を学ぶことができるからです。
日本の伝統文化の真髄には心の豊かさに至る「美の法則」が散りばめられています。
現在、多くの海外の起業家や文化人が奇跡の国、「日本」の研究をしています。
真の幸せの答えが日本の伝統文化の中に込められていることを、まず私達日本人が知るべきです。
合気道の達人、塩田剛三氏は、ある時弟子にこんな質問をされました。
「先生、合気道で最も強い技は、何ですか?」
すると、塩田氏はこう答えました。
「それは、自分を殺しに来た相手と友達になる事だよ」
日本の伝統文化の根底にある、「愛」「美」「調和」「利他の心」「優しさ」こそが、人類が目指すべき思想です。
正しさを競うと戦争が起きますが、美しさを競うと感動が生まれ、人を幸せにします。
着物はそんな『美しき世界』に私達を誘ってくれます。
平和、安全、安心の大前提が整っているからこそ着られる着物。
だから着物は平和の象徴なのです。
日本人の美しい心を育む為に、「素直な心の子供のうちに着物の着付けを学ばせてあげたい。」
それが、私たちの切なる願いです。
和服授業推進会議
子供達に日本の伝統文化の素晴らしさを伝えませんか?
そして「着物ファンが増えて欲しい」
これは私の切なる願いです。