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勝ちたければ、太陽に向かって立て!!
その昔、一対一の決闘では、「太陽を背にして立つ」ことが有利だと言われていました。
敵からすれば、逆光で眩しく相手の表情が読みにくくなり、距離感も計りにくくなるから、太陽を背にした方が有利だということでした。
吉川英治の「宮本武蔵」も佐々木小次郎との対決で太陽を背にしたとありますね
しかし現代の決闘では、「太陽に向かって立て」が正解です。
なぜでしょうか?
太陽に向かうと人は眩しくて目を細めます。
敵から見るとその顔は微笑んでいるように見え、緊張している自分と比較して、陽に照らされた笑顔が相手の余裕に見え、戦う前に「勝てないのでは?」と、不安になり、心が萎縮してしまうか、あるいは微笑んでいる敵を見て、戦意を喪失してしまうのです。
実際に、昔、私の中学時代の友人は、グレて若い頃喧嘩に明け暮れていました。しかし喧嘩を売って「微笑んでいる奴とは喧嘩しない」と言ってました。なぜか?と尋ねたら「そういうやつは十中八九、自分より喧嘩が強い奴だから」と言ってました。
これは、剣の達人が行き着く境地、「先の先」、つまり相手の戦意を奪うことにつながりますね。本当に強い人は無駄な殺生はせず、「戦わずして勝つ」を志します。
合気道の達人、塩田幸三氏は、究極の技は「自分を殺しに来た奴と友達になることさ」と弟子に言った話は有名ですね。
現代の私たちにとって
「笑顔」は戦わずして勝つ為の最高の武器なのです。
成願義夫
感動価値の作り方講座 講師
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