実は大きさが違います。碁石の白石と黒石。
既にご存知の方も多いとは思いますが、碁石は白よりも黒が大きく作られています。
これは、『膨張色の白』と『収縮色の黒』という極端な組み合わせによって生じる『目の錯覚による大小の誤差を縮めるため』というのがその理由です。
これを相対的公平性と言います。
デザインにおいては、このように人間の視覚による相対的な公平性は、絶対的(数学的、科学的)な公平性より優先されることが常識となっています。
デザインに限らず、現実社会にはこのようなことは案外多いですね。
相対的か絶対的かで導く答えが全く違うことがあります。
例えば、ある問題にぶつかった時にどちらかの判断を迫られることが時々あります。しかも制限時間があり、そんなに考えたり誰かに相談したりする時間もあまりない場合。 それは、まさに運命の分かれ道ですね。
相対的公平性を重視するのはやはり右脳タイプの人間で、絶対的公平性を優先したがるのは左脳タイプの人間だとも言われていますね。
あなたは絶対的な数字を優先するタイプか?
それとも見た目の相対的な感覚を優先するタイプか?
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成願義夫図案教室
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