六曜の真実
六曜とは、大安や仏滅のあれです。
今でも結婚式場は大安から予約が埋まるそうですね。
六曜の元となる思想は中国から約700年ほど前に伝わったのですが、日本流に解釈され根拠のない迷信となって明治時代まで信じられてきました。
明治5年に日本は旧暦から新暦に移行しました。
これに伴い明治政府は迷信の『六曜』を法律で禁止しました。
迷信を信じたことによる弊害があまりにも多かったからです。
福沢諭吉は、六曜の弊害エピソードをあげて、「こんなものは日本の伝統でもなんでもない」「信じるに足るなんの意味も根拠もない」と、六曜を「百害あって一利なし」と断言しています。
特に福沢諭吉は、人々が六曜を気にするあまり、契約のタイミングを逸したり、本来急ぐべきことを遅らせたりするのは弊害以外の何ものでもないと言っています。
仏教界も神道界も、かねてより『六曜』に関しては、それぞれに無関係であると断じています。
しかし、戦後「高島易断」が営利目的で暦を復活させ、現代に至っているのは皆様ご周知の通りです。
高島易断によって、六曜が復活されて約76年。
日本人の多くが信じている事を今更とやかくいうつもりはありませんが、特にビジネスをされている方々は、伝統にさえ紐づけられていれば、根拠のないことも信じてしまう日本人の気質は、知っておくべきでしょう。
私の個人的な考えですが、一年365日、毎日が記念日であり、ラッキーデイだと思います。
利休の侘茶の真髄が全てです。
「物事の価値は使う人の心と使い方で決まる」
この世は神がお創りになったもの、神は公平です。
「日々是好日」が神仏の真意です。
今日が良い日か悪い日かは、人間が決めているだけのこと。
あなた次第なのです。
それは今日も明日も変わりません。
和文化デザイン思考講師
成願義夫
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