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真の教育とは「考えるべき理由と考える為の知識を与えることだ
私の母校の和歌山工業高校では、生徒達に喫煙の害を訴えるために、以下のような内容のページを学校の公式ホームページに掲載している。
そのページのタイトルは 「タバコの正体」
https://www.wakayama-th.wakayama-c.ed.jp/.../tobacco...
そこに書かれた文章は、医者、保健師、弁護士がエビデンスを根拠に書いているので、「タバコを吸っているのを見つけたら退学やぞ!」などと言う脅し文句よりも遥かに説得力がある。
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特に、細胞が増殖している成長期にタバコの害がいかに大きいかは、実例で示すべきだろう。
10代から煙草を吸い続ける悪影響を知り、自分で判断させようという試みだ。
酒やタバコは、親や教師がどれほど止めても、やる奴はやる。
むしろ、「やるな」と言えば言うほど、反発してやる奴がいつの時代にも一定数いる。
結局、タバコもシンナーも大麻も、そして覚醒剤も、やるか、やらないかは、自分で決めるしかない。
しかし、「無知ゆえ」にやってしまうのは、親や学校にも責任の一端がある。
知識を与え、判断する材料を与えた上で本人に考えさせるのが教育だ。
余談だが、アメリカでは近年、10歳から15歳ぐらいの不良の少年達を刑務所に連れて行き、重犯罪者に会わせて、話をさせて「将来刑務所に入ってこうなりたいか?それとも社会で家族と幸せに暮らしたいか?」を自分で考えさせる特別更生プログラムがある。
https://www.youtube.com/watch?v=bfyBsRR6b1o&t=3s
少年たちは刑務所に連れて行かれ、囚人と同じ囚人服を着せられ、重罪で無期懲役などで服役している受刑者に散々脅される。
例えばこうだ。
「お前も早く犯罪を犯してここに来い。俺たちがたっぷり可愛がってやるぜ。待ってるぞ!!」などと脅され、恐怖体験を味合わせるのだ。
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これらは極端な例だが、本人に選択肢を与えて選択させ、決断させ、責任を取らせる経験を幼少のうちから積み重ねる訓練が必要だ。
子供から選択する力を奪う過保護な親とドリームキラーの親が最も子供に悪影響を及ぼしている。
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成願 義夫
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