Manchester City編:ゲームモデルの作り方「13の行動」(応用編)〜前進〜Vol.3
前回は、マンチェスターシティのゲームモデル、自陣ゾーン1からの「ボール出し」について書いた。
今回は、自陣ゾーン2からハーフラインをパス(浮き球のロングボールではなく)か、コンドゥクシオンで超える、プレーの「前進」について書く。
下記の、ゲームモデル:13の行動、ファクター(応用編)、前進のファクターを見て欲しい。
ゲームモデル「13の行動」
ゲームモデルのファクター(応用編)
前進のファクター
行動2:前進
マンチェスターシティのゲームモデル:組織的攻撃
行動:前進
ファクター:攻撃の組織構造
「前進」のゲームモデルのファクターは3つ。「攻撃の組織構造」とその他に2つある。
マンチェスターシティの「攻撃の組織構造」については、前回の「Manchester City編:ゲームモデルの作り方「13の行動」(応用編)〜ボール出し〜2」のところで説明したので、そちらを見てください。
ファクター
「前進」のファクターの他の2つ。
各ラインで数的、ポジション的優位性を獲得して前進する(対 ゾーナルディフェンス組織)
定義:数的、位置的優位性を獲得して前進することを目的として、チームが相手の組織的守備に応じて行う、ボールを受けることを容易にする集団かつ個人のアクション。
フリーなチームメートを見つけるためにあるゾーンへ相手を引きつける
定義:相手が集まるゾーンでプレーの方向を変える、より良いスペースを利用するためのチームが攻撃の局面で実行するアクション。
ファクター:各ラインで数的、ポジション的優位性を獲得して前進する
最初に、「各ラインで数的、ポジション的優位性を獲得して前進する(対 ゾーナルディフェンス組織)」のファクターについて、一般的な基準/キーファクターを使って説明する。
一般的な基準/キーファクター
グアルディオラのチームの真骨頂は、「前進」にある。Manchester Cityの「前進」は、サイドレーンからと相手に思わせて中央(ハーフスペースやセンターレーン)だったり、その逆もある。
要するに、相手に「前進」するスペースを予測させない。相手ディフェンスの意図や、プレッシャーの掛け方、配置を読み、フリーな選手やオープンスペースを探す。マンチェスターシティの組織的な「前進」には多くのバリエーションがあり、それは相手チームの組織的守備の方法や配置によって、「前進」の配置と方法が変わる。
ほとんどのチームは、ゾーン2の「前進への守備」をなし崩し的に放棄し、ゾーン3(オフェンス側から見て)まで「後退」を余儀なくされることが多い。
下記の一般的な基準/キーファクターは、2018−19シーズンのマンチェスターシティの5試合を分析し、導き出したものである。
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