ゲームモデルの作り方:13の行動(基礎編)〜行動2:前進〜Vol.5
「数的優位を作れ」という指示は具体的ではない。具体的な指示とは「パスを受けて前方にスペースがあればドリブルをして前進しなさい。そうすると、数的優位ができる」
セサル・フラッタロラ
前回は、行動1:「ボール出し」について書いた。今回は、ゾーン2(ミドルゾーン)においての「前進(プレーの前進)」について。
近年、欧州トップレベルの試合では、ゾーン1からの「ボール出し」の攻撃側の配置と、ゾーン2からの「前進」の配置が異なるチームが多い。
そこで、当然、ディフェンス側もゾーン1で行われる「ボール出しへの守備」の配置と「前進への守備」の配置は異なることが多くなる。
例えば、マンチェスターシティやFCバルセロナのようなポジショナルプレーを実践するチームは、ゾーン1からゾーン2へ「ボール出し」をすると、ここから一気にゾーン3「ファイナルゾーン」へ侵入するのではなく、ゾーン2で一度プレーをスローダウンして、攻撃側の選手の配置を「前進」するための配置に整えてから「前進」を開始する。当然、相手チームのディフェンス側も「前進への守備」をするための配置に切り換えて対応するチームが多くなるのだ。
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