セイルーロの帰還
フランシスコ(パコ)・セイルーロは、2013-14シーズンを最後にバルサのトップチームのフィジカルコーチを離れて現在まで、FCバルセロナ全体のスポーツメソッド部門のディレクターをしていた。
バルサのフットボールの育成年代がうまく機能をしていないということで、ヨハン・クライフが監督の時から、ライカールト、グアルディオラ、その他の監督たちと21年間トップチームのフィジカルコーチを務めていたセイルーロが、バルサのフットボールの育成年代のメソッド部門に帰ってくることになったのだ。
やはり、チームスポーツのための「構造化トレーニング」の先代者である、セイルーロの力が、バルサに、特に育成年代(カンテラ)のコーチや選手にとって必要だと、バルサの幹部は再認識したのだろう。
私は、このセイルーロの「構造化トレーニング」を日本に根付かせたいと思っている。そのためには、パラダイムシフトが必須。
「個人スポーツ」と「チームスポーツ」とでは、トレーニング方法論が違う。
以下バルセロナのスポーツ新聞である、Mundo deportivoの記事を翻訳したものである。
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新しいフットボールの育成年代の鍵となるのは、パコ・セイルーロ
彼には、カンテラの教育方法論と、バルサのスタイルを維持するために、コーチ達の先代者としての責任があるだろう。
バルセロナはフットボールの育成年代の再編成の過程にある。
ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長のガイドラインの下、何人かの幹部や役員が参加している新しい構造のなかで、秘密裏に取り組んでいる。その中で、確認された最初の決定は、教育方法論の責任者として、パコ・セイルーロの帰還である。
カタルーニャのクラブは、全てのカテゴリーで同じようにプレーをするために、バルサの哲学と人に影響を及ぼすことに、力を入れたいのだ。
なぜなら、戦術および技術の両方の面で、トレーニングが不足した状態でフベニール(ユース年代)に上がってきた選手の複数のケースが、検出されたからである。そのため、現在までバルサのスポーツ全般のメソッド部門にいたセイルーロに、組織図の中で重要な役割を果たしてもらい、グラウンドに足を踏み入れ、コーチ達の責任者になってもらいたいのだ。
Mundo deportivo: 執筆者;Ferran Martínez 16/7/2019