かぼちゃは煮物しか作れない

　先日東京へ行ったとき、ディズニーランドの傍を通りかかり、コスプレしたひとをたくさん見た。
　夫が、「あれはディズニーランドのスタッフ？一般のお客さん？」
と私に聞いてきたが、そんなことは私にもわからない。
　ここにこの格好でいるということはお客さんなのだろうけど、確かにお客さんにはみえないし、
「さあ…最近のハロウィンすごいよね」
と返しておいた。

　ハロウィンに何かしたことはない、せいぜいハロウィン仕様のお菓子を買うくらいである。

　ハロウィンといえばカボチャ、かぼちゃはシンプルに煮物が好き。
　あとは、天ぷらやかぼちゃスープもよく作った。
　そして一時期、かぼちゃのサラダを作ることにハマった。
　火を通したかぼちゃとさつまいもとレーズンを、ヨーグルトとマヨネーズとからしで和えて、仕上げにスライスアーモンドを散らす。
　得意げに「デパ地下みたいでしょ？かぼちゃのサラダ、買うと高いのよ？」と言って出しても、息子には不評だった(笑)
　わたしだけが好きだったかぼちゃ料理。

　今はひとりだから作ってもいいのだけど、さすがに食べきれないし、気も向かないので、サラダはおろか、天ぷらもスープも作らない。
　かぼちゃを料理するなら、煮物一択。
　好きだし簡単だし、飽きる前にひとりで食べ切ることができる。

　自分の食べたいものを作って食べるのは楽ちんでいいけど、妥協が入るから、寂しいような気もする。

　昨日料理番組でかぼちゃのプリンとかぼちゃのニョッキを作っていたが、早速作ってみようとは思わなかった。
　ひとりだと気が向かない…かぼちゃは煮物で充分美味しいもの。