SPIRIT3代目主催就任のご報告

こんにちは。坂本です。
最近、好きな食べ物ランキングの割と上位に「海藻」が入ることに気付きました。

さて。
発表のとおり、7月より樋口三四郎さんと共にオープンマイクSPIRITの3代目主催に就任する運びとなりました。
一番驚いてるのは私です。

SPIRITは2014年に詩人の大島健夫さん・URAOCBさんによって創設された、ポエトリーリーディングのオープンマイク(観客が自由にステージに立てるイベント形式)です。その後、主催を2代目の遠藤ヒツジさん・伊藤竣泰さんに交代し6月の開催で100回目を迎えます。

主催就任にあたって少し思いの丈を綴らせてください。

SPIRITは私がポエトリーリーディングを始めた場所です。2017年2月、私が19歳のときでした。
当時、大学の演劇サークルに所属しながらインターネット上で短歌をチマチマと発表していました。そんな折、その界隈で知り合った方から当時の主催である大島さんの「うなぎ」の動画をご紹介頂き、この方が主催するオープンマイクがあるから来ないか？とのお誘いに応じて伺ったのが初めてです。

19歳。
渋谷ァ！？道玄坂ァ！？と恐れ慄きながらやや奥まった怪しげな立地(※19歳視点)にあるRUBY ROOMに入ると中には案の定怪しげな人達(※19歳視点)がおり、その集団の中に知人の姿を見つけたときに心底ほっとしたのを覚えています。
しかし始まってみるとめちゃくちゃ楽しかった。その一言に尽きます。7歳で詩作を始め、12年間たったひとりで創作をしてきた自分にとって、こんなに沢山のひとが同じ場所を志していることが衝撃でした。
翌月には初めてステージに立ちました。幼い頃からの夢だった「詩人」という肩書を初めて名乗った瞬間でした。

そんな私も今や26歳になりました。
詩人になって7年、私のホームは常にSPIRITでした。多くの方と出会い、また思い返せばいつの間にかいなくなった方を見送ったのがSPIRITでした。2代目主催の遠藤さん・伊藤さんにもSPIRITで出会い、もうずっとお世話になりっぱなしです。

そのお二方からご自身の勇退に伴う新主催就任の打診を受けたのが昨年12月のことでした。近々遠藤さん、伊藤さん、私の3人で電話できないかと言われ、当初は「ゲストライブのオファーか〜、嬉しい〜」などと思っていたのですが、「いや待てよ？電話？それもわざわざお二人から？まさか…」と思い立った瞬間、事の重大さに気づき、めちゃくちゃ緊張しだしたのと同時に帯状疱疹が痛みだしたことが記憶に鮮明です。
しかし、それと同時にすでに私の中では肚が決まっていたのも事実です。

スポークンワードの歴史の大きな波を進んできた先輩方の造ったSPIRITというひとつの大船、その舵取り役が自分に回ってきたこと、その重さをしっかりと受け止めシーンのさらなる発展に寄与していく所存です。
私と共に舵を取ってくださるのは詩人・そしてミュージシャンでもあります樋口三四郎さんです。非常に穏やかで懐の広い方です。彼の人柄はそのままイベントの良い雰囲気に繋がるのではないかと思っています。あと何よりとてもちゃんとした方なので坂本は安心です。

それと、もうひとつご報告が。
今回の主催就任と併せて、伊藤峻泰さんから「ニューカマースラム」の主催も引き継ぐことになりました。
こちらは毎年年頭ごろに開催されるポエトリースラム(対戦形式のイベント)で、その前年にスラムでご活躍された比較的キャリアの浅い方に主催から参戦のオファーをさせていただき、優勝者にはSPIRITのゲスト枠を贈呈するというものです。
こちらについては主催就任の話を受けた際に私から伊藤さんに打診したものです。ありがたいことに伊藤さんにもご快諾頂き、このような運びとなりました。
新顔たち、ゲスト枠目指してね！！

最後に今後のSPIRITのスケジュール

☆5/6(月祝) vol.99特別回！
豪華ゲストをお招きしてSPIRITの節目を祝う回です。坂本はその頃パリに滞在しています。行きたかった！！

☆6/3(月) vol.100
この回をもって現主催の遠藤ヒツジさん・伊藤峻泰さんがご勇退されます。

☆7/1(月) vol.101
この回より新主催の坂本樹・樋口三四郎が就任いたします。SPIRITの新たな門出、ぜひ足を運んで頂けますと幸いです！

今後ともオープンマイクSPIRITを何卒ご贔屓いただけますと幸いです。

坂本樹