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自己評価と自己信頼 良い勇者と悪い勇者
先日友人と話していて「友人は自己信頼が低めなのかも」と感じました。
そこで今回は、僕が感じた「自己信頼の低さ」をご説明するために、「自己評価」「自己信頼」「生きやすさ」に焦点をしぼって考えたいと思います。
結論から先にお伝えしますが、「自己評価」よりも「自己信頼」を高めた方が生きやすいと思います。
では「自己信頼」とは何なんでしょう。
まずは「自己評価」から考えていきます。
■自己評価とはなんでしょう
自己評価とは、判定基準が外部に設定されます。
つまり自分自身の評価をくだす際に、他の人の評価(つまり外部)がまずあって、それと自己を比べ、その上で自己評価が確定します。
「あの人が5点だとしたらわたしは7点くらいだな」という感じです。
すなわち、自己評価が高い場合は「自分より低い人と比べて自分は高い」という考え方になりますし、逆もまたしかりです。
■自己信頼とはなんでしょう
自己信頼とは、判定基準が内部に設定されます。
つまり自己を信頼している度合いのことです。
自己信頼が高い場合は自分がどんな状況に陥ろうとも自己を信頼し続けるということになります。
逆に、自己信頼が低い場合はちょっとしたことで自分を信じられなくなってしまう、ということになります。
自己信頼はミスをした時などに自覚しやすいと思います。
また、相手のミスに関しても、寛容になれるのは自己信頼が高い人だと感じます。
■生きやすさ、生きにくさについて
自己評価や自己信頼が低いと生きにくい。
またどちらも高いと生きやすいというのはわかりやすいでしょう。
では、自己評価が高く自己信頼が低い場合と、自己評価が低く自己信頼が高い場合とではどちらが生きやすいでしょう。
■高評価低信頼タイプ 低評価高信頼タイプ
高評価低信頼タイプの場合、自分の評価は高いはずなのに自分を信じられない状態です。
他人と比べ自分がいかに優れているか、ということに敏感なのですが、そんな自分のことを信頼できません。
そのため自己評価の高さは温存されつつ、このままではダメだという焦燥感が募っていきます。
一方、低評価高信頼タイプの場合、自分の評価は低いながらもどのような自分でも信じている状態です。
他人のことは気にならず、どのような自分でも信じられます。
自分の評価は低いはずなのに、それでも良いと感じられる強さを備えています。
つまり「自己信頼」を高めることこそが生きやすさにとって重要と言えるでしょう。
■自己信頼を高くするために必要なこと
自己信頼を高くする方法は簡単です。
それはトライ&エラーです。
挑んでミスをする。
ただそれだけです。
もちろんミスをしに行くのではダメです。
大事なのは挑戦することと、ミスをしても良いという度胸を獲得すること。
逆に考えるとわかりやすいでしょう。
挑戦しない人。でも自己評価が高い人。
この人はミスをしない代わりに挑戦したことで得られるグレードアップした自分を知ることもありません。
■良い勇者 悪い勇者
RPGに例えるとわかりやすいですね。
良い勇者は成長を止めず、誰かを見下したり、上の人にこびへつらったりしません。
悪い勇者は自分で戦うこともないし、魔法使いの力の無さを見下し、戦士の知力の無さを見下します。そのくせ王様には頭を垂れます。
良い勇者を目指すことが自己信頼を高め、生きやすさを備える結果となるのです。