シェアハウスっぽい

東京に来てから初めてオンラインゲームを始めた。ここに来る前は基本ソロプレイのゲームしかやっておらず、そもそもオンラインでゲームするという概念が無かった。今ではオンラインでなければ楽しめなくなりつつある姿を過去の自分は想像できただろうか?

こっちに来てすぐにもともとやっていたソフトのオンライン版がリリースされ、無職だったので当然のように没頭した。当時はそこでしか外界との関わりが無かった。と言っても誰かと話すわけでも無く、どこぞの誰かと短いクエストを協力してこなしていくだけ。「こんにちは!」「ありがとう!」と言った単なる定型分チャットも、身近に何の繋がりもツテも無かった自分には割と救いだった。

その後、そのゲームがきっかけとなって偶然と偶然が繋がり、人生で初めてボイスチャットで誰かとゲームをすることになった。結局ここの繋がりが今でも続いていて、「どん底無職期間も意味があったな」と思える大きな理由の一つになっている。

ゲームそのものを楽しむというよりも、友人たちの声を聞きながらゲームをするということが好きなので、自分だけ別のゲームをしているのになぜか同じボイスチャットグループにいるということがままある。酷い時はゲームをしていない時にもいる。こんなんなのでゲームプレイ時間はそれなりなのに一向に技術は向上しない年輪だけ重ね系ZAKOの座を確立している今である。


この「一人暮らしなのに家に帰ると誰かが待っているみたい」という感覚に救われているなと、度々思わせられる。帰宅前から今日は誰が何のゲームしてんだろ?とぼんやりと思い、ゲーム機の電源をつけると、誰がオンラインで、そして誰と一緒に遊んでいるかがわかる。実際にその後自分が合流しなくとも、「誰かがいる」というアクティブ感を感じると無意識に安心感を得ている気がする。

したことはないけど、シェアハウスに近いのかも。パーソナルスペースは確保されているけど、目的が一緒なら集まりたい時に集まる場所があって、なんとなく一緒にいて、時にはゲームと全く関係ない話もして、声を聞きながら酒を飲んでいるうちに眠くなって寝る。眠る割と直前まで人と関わっている感が残っているというのは、稀有だし面白いし、やっぱり妙に心地良い。熱が入ると解散して布団に入ってからもなかなか寝られんけどな!







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