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昼のトンテキ、スイートポテトで甘やかす

ひさしぶりにトンテキを食べようと思って新宿三丁目。「トンテキ食堂なかむら」にくる。

低温調理の厚切りポークステーキだとか、極厚トンカツ、厚切りカツ丼と趣向を凝らした豚肉料理のお店が最近、騒々しい。
大量仕込みに適してて、分厚いという特徴がわかりやすい差別化になる。
ただ低温調理の仕方によっては豚肉らしさがなくなってまるでハムを食べてみたいになっちゃうところがなやましくあんまり好きじゃないのだけれど、ここのトンテキはおいしかった。
それでひさびさやってくる。

デザインが行き届いた看板、ファサド。
地下に向かう階段も手入れがしっかり行き届き、カウンターの上に下がったグラスもピカピカ。気持ち良い。

「トンテキとおばんざいの定食」がオキニイリにて今日もそれ。
おばんざいがテキパキ揃ってカウンターの上がにぎわう。

おばんざいは4種類。
ケールとおかかのおひたし風のサラダに小皿。
小柱とわかめの酢の物、ラディッシュの浅漬け、ピーマン昆布でひとそろえ。
ご飯とシジミのお清しがくる。
この汁がおいしくってネ…、シジミのジュースで汁が白濁していてお腹をあっため、動かすおいしさ。
そしてメインのトンテキがやってくる。

鉄板の上でソースが細かく沸騰してる。
湯気と一緒においしい香りが鼻をくすぐる。
肉はあらかじめ熱を通した厚切りで、甘辛醤油のタレを注いで表面焦がして仕上がっている。

上の部分をつなげて縦に切り目を入れてグローブ状になっている。
大きなナイフで切り離しつつ食べていく。
ザックリとした噛みごたえ。熱はしっかり入っているけど肉汁がタレと一緒にジュワッと口を潤していく。ご飯のおかずにうれしい味わい。

肉の上に置かれた小さなジャガイモみたいなのがニンニクコンフィ。これがおいしくってネ…、ホクホクしていてジャガイモみたいな食べ心地。力強い香りと甘みでご飯と一緒に食べるとうまい。
付け合わせのもやしやキャベツもおいしいのネ。どちらもシャキシャキ、歯触り良くてタレや豚の脂をまとって甘くてご飯のおかずにピッタリ。付け合わせまでおいしい料理ってありがたい。

小皿3品はどれも上出来。酢物の酸味に浅漬けの塩気、ピーマンと昆布の和物の油の風味と旨みに香りと、どれを食べてもメリハリあって食感多彩。今日も満足いたします。


ドトールコーヒーでちょっとお茶。
甘いもので気持ちをちょっと甘かやそうとスイートポテトとアイスコーヒー。

ビニールの包装紙を破ると中から甘い匂いがやってくる。
さつまいもの香りにバニラ。
ちょっと焦げた香りもしてきて、とてもおしゃまな焼き芋がお皿の上にのってるみたいな感じにニッコリ。

しっとりしてます。
そしてホクホク。
口に含むと最初は乾く。マッシュしたさつま芋がほろほろほぐれて散らかって、口の水分を奪ってしばらく居座るも、徐々にねっとりとろけていくのが好きな食感。
さつまいもはあまり得意な食材じゃない。焼き芋も好んで食べないしさつま芋の天ぷらも好きじゃないのネ。母がさつま芋が好きじゃなくって、その影響でボクも食べなくなっちゃった。

父はさつま芋が好きでね。ホットプレートで輪切りのさつま芋を焼いて食べたり、冬になると焼き芋を買って帰ったりしてたけど、家族の誰もが喜ばず結局ひとりで食べたりしてた。
なつかしい。

でもスイートポテトは母もボクも大好きで、おそらく味じゃなくてホクホクと食感が好きじゃなかったんだろうなって今となっては思ったりする。
BGMはクリスマスソングになっていました。

今、流れているのはシルバーベル。ディーマンティンの甘い声にスイートポテトが一層甘く感じます。


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