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一日早い丑のうな丼、白焼き添えて…

明日は今年二度目の土用の丑の日で、鰻屋さんは混むだろうなぁ…、と思って今日、鰻を食べることにした。
新宿南口の「登亭」。

テイクアウトの売り場の上に食堂がある。気軽な雰囲気、ほどよい値段。
なにより蒲焼や白焼のハーフサイズがあるのがありがたく、鰻丼に白焼ハーフを一緒にたのむ。

かつてはこれに肝焼きも一本、つけていたけど肝類は体のために控えるようにって言われてて、今日は我慢することにする。
肝吸いつけて4000円ちょっとの贅沢。
日曜日ということもあったのでしょうけど、土用の丑の前日にしてスゴいにぎわい。
開店とほぼ同時に来たのにほぼ満席で座った直後にもう行列ができていた。明日はどんなことになるのか…、ってドキドキしちゃう。

まずは白焼。

こんがり焼けて香ばしく、タレではなくて鰻そのものの香りがしてきてお腹を鳴らす。
本来ならばこれで一献。
酒を飲みつつ鰻丼を待つということになるのでしょうネ。
さぁ、どうしよう。
お茶で白焼は無粋だしなぁ…、と悩んでいたら鰻丼到着。救われる(笑)。

小ぶりのどんぶりに蒲焼一枚。
そこに白焼を皿から移し、わさびをあしらい「鰻のあいのり丼」にしあげてく。

なんとも贅沢、ウットリします。
お江戸風に蒸して仕上げた鰻で、けれど軽蒸しだから焦げた表面はサクッとしてる。特に白焼の自分の脂で揚がったように仕上がる様は見事でおいしい。
脂も決して落ちすぎずむっちりとした肉感的な食感に、どっしりとした味わいをこころおきなく味わえる。

タレは軽め。自然な甘みに鮮やかな醤油の風味が鰻の持ち味引き立てる。
ご飯が硬めの仕上がりというのも好き。
ぽってりとした鰻の食感、あるいは脂のねっとり感を硬いご飯が強調させる。パラっとちらかるご飯の粒が鰻と混じってとろけていくさま、ウットリしながらたのしみ食べる。

かなりたっぷりのワサビがどんどんなくなっていく。
鰻の脂と一緒に食べると、ワサビの辛味は鳴りを顰めてむしろ甘みにかわってく。緑の香りが舌や鼻をすっきりリセットしてくれるのもありがたい。

さて白焼と蒲焼のどちらを最後に食べようかとなやみながら食べ進め、結局蒲焼にワサビをたっぷりのっけて〆。夏のはじめの滋養をたのしむよき昼食となりました。


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