名古屋のゴチソウ、チャオのミラカンコートレット
名古屋で乗り継ぎ。途中下車して夕食をとる。
どうにもあんかけスパゲティーが食べたくなって、駅ビルの中にある「チャオ」に来る。
あんかけスパゲティーを生まれてはじめて食べたとき、まさかこうして自らすすんで食べるようになるとはまるで思わなかった。
へんてこりんな食べ物だなぁ…、っておもいましたもん。トマトソースのように見えてトマトソースっぽくはなく、辛いようでいて甘いようでいて、旨味はしっかり感じるんだけどひと味足りない?
何味なんだろうと考えるも、味覚の倉庫の中にその引き出しは無くてかなり戸惑った。
ところが何度か食べるうちに、思い出してはたまに食べたくなる味になったのですネ…、もしボクが東海地方に生まれていたら、故郷の味になっていたに違いないと今では思う。オモシロイ。
あんかけソースさまざまな具材を組み合わせトッピングできるところが独特で、スパゲティーというよりそれはカレーの特徴。
中でも一番人気というのが「ミラカン」という組み合わせ。
ミラネーゼカントリーの略なんでしょう…、ミラノの田舎ってどんな感じかにわかに見当がつかないけれどあんかけスパ世界では、ソーセージやハムの炒め物をミラネーゼ、野菜炒めがカントリー!
赤ウィンナーにハムにベーコン。ピーマン、玉ねぎ、細切りにしたたけのこと食感にぎやか。それにしてもスパゲティーの具材にたけのこを入れてしまおうという冒険心に、食べるたびに感心します。オモシロイ。
トッピングは「コートレット」を選びます。カツレツのフランス流の呼び方で、つまりとんかつ。おしゃれでよろしい。
薄切りの肉をよく叩き、細かなパン粉をつけて揚げ焼き。焦げた香りがこうばしく、チーズをたっぷりかけて食べるとカツレツ感が強くなる。
スパゲティーにとんかつなんてって、はじめて食べたときには思った。
でもよく考えればパスタと料理を一皿に盛り込み食べる「ピアットウニコ」ってスタイルに似ているじゃない…、おしゃれなり。なにより太いスパゲッティにはカツレツにも負けぬ迫力、歯ごたえがありご飯と一緒に食べるカツレツとは違ったおいしさ。オキニイリ。