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モナカ、最中、もなか、そして落雁

乾いているのにとろけるお菓子がボクは好き。

アメリカのお菓子の多くがそういう特徴を持っていて、例えばフランス風のチーズケーキは口に入れた瞬間とろけるほどになめらかで、一方、ニューヨークスタイルのチーズケーキは口に入れると一瞬、口の水分を奪い取っていく。

その感覚が好きか嫌いかの分かれ目で、ボクは唾液の吸い取られ方が強烈であればあるほど、その先にあるとろけ感に期待で胸がふくらみワクワクしてしまう。

日本のお菓子にもそういうお菓子は数多く、例えば「きんつば」。

洋風にいえばアイシングシュガーの膜で守られたあんこの塊というあの代物は、一瞬、何が口の中にやってきたのかたじろぐほどに乾いて、そしてたちまちとろける。
探せば和菓子にそういうものが数多く、けれど長らくも最中はちょっと好きじゃなかった。
あれも一瞬、口が渇きます。
でもその渇き方があまり得意じゃなかったのです。
理由を説明しながら今日は和菓子の話。
もなかや落雁などの話をいたしましょう。


だからもなかはあまり得意じゃなかったの

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