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人はなぜ朝に卵を食べるのか

ポアロも朝に卵を食べる。
「オリエント急行殺人事件」で印象的なエピソードがあるのネ。
彼は必ず卵を2個食べるんです。
しかも同じ大きさで同じ状態の卵をふたつ。
ポアロと言う人の神経質で自分の好みに執着する独特な性格をあらわす象徴的なシーンのひとつ。
スーシエもケネスブラナーもそこを演技しているけれど、ここで2人の役者が演じるポアロの性格がちょっとだけ違って見える。

スーシエは「こんな不揃いな卵は食べることができません」と言い放って席を立つ。
その直前まで乗客たちと会話をかわし推理を巡らせていたのに突然「こんな卵…」といいはじめる、その気まぐれとちょっといじわるは言い方がいい味を出してるんですネ…。
そこはかとなくにじむゲイ臭があいらしい。

一方、ケネスブラナーはスケールを持ち出して、ほら大きさが違うってネチネチ講釈をたれはじめるのネ。

意地悪を通り越してただの偏屈おやじにしか見えなくなってくるのが残念。
なにごともこだわりすぎるとろくなことがないんだなぁ…、って反面教師とすることにする。

それにしてもなんで人は卵を朝に食べるんでしょう。
今朝も台湾の朝ごはんを食べたけれど、焼いた卵がそこにはあった。
アメリカでも日本でも朝ごはんの主役のひとつが卵料理。
アメリカに至っては卵を使った料理のほぼほとんどが朝ごはん用という徹底ぶり。
「朝と卵のなぜ」をちょっと考えてみましょうか。


卵は「新しい一日」を生むエネルギーのかたまりなんだ!

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