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昭和喫茶の岐阜の朝。昼はそばに天重食す
岐阜の雨の朝。今年に入ってボクが岐阜に来るときは1日も外さず雨。岐阜限定の雨男(笑)。
朝食を「ティファニー」って喫茶店でとる。
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昭和で時間がとまった店です。
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赤いビロードのソファにマーブル模様のデコラ張りのテーブル。
ナポリタンやピラフにカレー、ステーキ定食なんてメニューもあってお客さまはほぼ全員が年金世代。
店も人も昭和な感じでホッとする。
コーヒーはハンドドリップ。コーヒーポットやケトルじゃなくて園芸のじょうろのような器に入れられやってきて、カップに向けてシューって注ぐのがちょっと独特。
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やわらかな味わいのコーヒーで朝のお腹にやさしいのがいい。しかも朝の時間はおかわり自由。
お店の人が「おかわりいかがですか?」ってテーブルを回ってすすめる。そしてコーヒーをじょうろでシューっ!見事な手際にニッコリします。
コーヒーをたのむとついてくるのがシナモントーストとゆで卵。
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卵は今茹でてますのでしばらくお待ちくださいね…、ってまずトーストだけがやってくる。
フカフカの食パン軽くトーストしたとこにマーガリンをたっぷり塗って砂糖にシナモン。ツヤツヤしてる。
噛むと砂糖がジャリっとこわれ、追いかけマーガリンのひんやり感がやってくる。
あぁ、体に悪いと思うまもなくサクッとパンが歯切れてとろける。悪いゴチソウ。
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茹でたばかりの卵は熱々。
アチチと指を焼きながら殻を剥いてハフッと齧る。プチュンと白身が爆ぜるように歯切れて黄身がとろける。茹でたての卵の黄身は甘くて得した感じ。しばらくのんびりいたします。
昼は蕎麦。
「淡淡」という住宅街の中にある店。
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知らなかったら絶対辿り着けぬに違いない路地を折れて曲がった先にある。
にもかかわらずお店はいっぱい。雨が降るなか次々人がやってくる。
店の造りも民家的。
カウンターが3席に座敷に4卓。座敷に座る。
水がおいしい地域だからでしょう…、そばがおいしい。
特徴のあるそばの専門店が数多く、力強い太い蕎麦の名店もある。
ここは繊細で流麗な蕎麦。
丁寧な仕事を納得いくまでする人なのでしょう。じっくり待ちます。そば茶のお供に揚げた蕎麦をパリポリ食べて20分ほど待って料理がやってくる。
穴子天重と冷たい蕎麦のセットをたのんだ。
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天重の上はにぎやか。大きな穴子の天ぷら一本。下に野菜の天ぷら各種。衣がバリッと仕上がってタレは甘みほどよく醤油の香りがこうばしい。
穴子はむっちりおいしくて、それに輪をかけ野菜がおいしい。
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ネギにニンジン、茄子に万願寺唐辛子。山芋、かぼちゃ、さつまいもと多彩な上にひとつひとつの状態がよい。
ネギはゴリッと壊れニンジンは香りさわやか。茄子、山芋ジャクっと多彩な食感をたのしみ食べる。
中でも万願寺唐辛子の緑の香りのおいしいこと。
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そばはつなぎを使わず仕上げて、だからボソッとちぎれていくけど、そば独特の粘りが最後に舌を撫でてく。お腹も気持ちも満ちました。