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ガスパチョにパンコントマテ。サロンみたいなスパニッシュカフェ

四谷近くで打ち合わせして気づけば時間は2時ちょっと過ぎ。
昼ご飯をまだ食べてない!
そういえば先日、四谷をブラブラしてたら気になるお店を1軒見つけた。

「Que te pongo」っていうお店。
飲食店には見えぬ風情で、けれどメニューの看板が置かれてた。
バスパチョセットがあるからスペイン料理のお店かなぁ…、と思うも、一番の売りはチョリパンのようでチョリパンと言えばチョリソをパンで挟んだアルゼンチンの国民食。

不思議だなぁ…、と調べてみたらスペイン語教室に併設されたライブラリーカフェだった。。

ケテポンゴって店名は「何になさいますか?」という意味らしく、なるほどアルゼンチンの公用語はスペイン語。スペイン語つながりのメニュー構成と腑に落とし、ますます気になりそれで来てみる。
女性だけでやっている店。みんなゴキゲンで気持ちいい。

目当てのチョリパンをたのもうと思うもすでに売り切れ。
「人気なんです…、明日ならご準備できますが」って。ほのぼのとしてなんだかステキ。
代わりにガスパチョセットを選びます。
お店の人たちの共通語はスペイン語。テーブルの上にスペインの絵本が置かれてる。

しばらく待って料理が到着。

大きなボウルにガスパチョたっぷり。トルティーアにパンコントマテがやってくる。使っているのはスペイン陶器。色鮮やかでしかも陶器の生地はやわらか。料理がどれもやさしく見える。
まずはガスパチョ。
トマトスープは冷たくなめらか。刻んだキュウリや玉ねぎ、ピーマンが食感、風味を整える。
どこをすくっても必ずキュウリがカリッと奥歯でこわれていくのが面白く、オリーブオイルの緑の風味もよきアクセント。冷たいスープのはずなのに不思議とお腹があったかくなる。

軽くトーストしたパンににんにくをこすりつけ、すりおろしたトマトとオリーブオイルに塩で味をととのえたパンコントマテ。パンはホカホカ、そしてサクサク。トマトのみずみずしさが際立つおいしさ。

それをちぎってガスパチョに浮かべて食べる。これもいい。

トルティーアはじゃがいもホクホク、玉子はしっとり。
これもオリーブオイルが風味豊か。
スペイン料理ってトマトとオリーブオイルの料理なんだとしみじみ思う。その両方が嫌いなスペインの人がいたら食べるものに苦労するだろうなぁ…、って思ってクスリ。

お供にもらったサングリアティーが印象深い味でした。
酸っぱくってほのかに甘く、軽い渋みが味をキリッとひきしめる。
なによりベリー系の香りが華やか。こういうお店が路地にひっそり潜んでる四谷の町ってかっこいい。
ちなみに週の前半しかやっていない店。しかも来週から一ヶ月ほど冬休み。そういうところもスペイン的って思ったりする…、そこもよし。


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