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キンパに冷麺、チヂミが揃う今日の夜

JR東京駅の地下改札口と丸ノ内線の改札口をつなぐ通路は、いつもバタバタ。
乗り換えをする人たちが行き交う通路なんだけど、JRから丸ノ内線方向に行く人はいつも一定人数なんです。
JRの多彩な路線から降りて移動する人たちで、けれど逆方向の丸ノ内線からJRに向かう人は間歇泉的。
丸ノ内線の電車が到着するたびに一気に吐き出されてJRの改札口に向かっていくから兵隊さんの行進みたいで圧がある。
今日もちょうど兵隊さんの行進時間にかち合って、怖くなったから通路に面した商業施設に逃げ込んだ。
ついでに食事。「韓美膳」にする。

ハンビジェって読む韓国料理の気軽なお店。
女性がメインターゲットでカフェ仕様。入り口脇にはキンパや韓国惣菜が並んで売られているお店。

メニューも当然、キンパ推し。
ハーフサイズの冷麺とチヂミがセットになった定食を選んでたのむ。

メニューには「人気No.1」って書かれてた。
なのにほとんどの人がスンドゥブや石焼ビビンパを食べている。
これを食べてる人は他にいなくてアウェイな感じ。
寒くなってきたからでしょう。
でも韓国じゃ冷麺は冬に食べ物。あったかくした部屋で食べるのがうまいんだ…、なんて言われる。北海道の冬のアイスクリームと同じ存在。
でもここは日本であります。しょうがない。

手のひらサイズの鉢に冷麺。
冷麺の鉢にペットリ練り芥子。スライスきゅうりの酢漬けにタマネギ、ゆで卵。甘辛く似た豚バラ肉の佃煮みたいのが乗っかって、トマトが入っているから見た目がサラダ的。

キンパは主役の風格。どっしり太い。
プルコギにニンジンのナムル、たくわん、きゅうりに卵焼き。ご飯よりも圧倒的に具材が多くて、しかもメインをなすのはプルコギ。口の中でハラッとほぐれてピピンパみたいになっていくのが心地よい。

チヂミはネギとタマネギ。焼いたかき揚げみたいな感覚。悪くない。

冷麺のスープが若干甘くてたっぷりお酢を注いで味ととのえた。ほどよい量のほどよいゴチソウ。
お店の人のほとんどが韓国系の女性で、サービスしたりお金のやり取りをするとき必ず差し出した手の反対の手を二の腕に添える仕草をするのがやさしい。さて、帰る。


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