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なぜだろうなぜかしら

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「なぜ?」と思うこと。 いつまでも頭をわかわかしくしておくために大切なこと。 日常生活のなぜ。 食べることやファッションにかかわるなぜ。 外食産業や社会、風俗にかんするさまざまな…
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2024年8月の記事一覧

アメリカのディーン&デルーカ、日本のディーン&デルーカ

ひさしぶりに新宿のディーン&デルーカにやってきてみた。 新宿にディーン&デルーカは2軒あってどちらもJRの駅ビルの中。しかも甲州街道を挟んでほぼ向かい合わせという至近にあって、その一方は物販中心、ボクが来たのはカフェがメインとその性格が若干異なる。 昔は物販店舗が多かったけど、最近はカフェ併設の大型店を好んで作るようになってる。 アイスラテとピスタチオのコルネを選ぶ。 お店によってショーケースの景色がまるで違っているのネ。 サンドイッチのような軽食が中心の店…、例えば渋谷

バーニーズ新宿がラオックスになっちゃう、の「ナゼ」

バーニーズニューヨーク。 今でも渋谷、横浜、銀座、六本木、神戸、福岡に店がある。 ニューヨーク出身の高級百貨店。 日本進出1号店は新宿でした。 1990年の11月。 新宿駅のほど近くにバーニーズのために誂えられた瀟洒なビルの上から下が全部アメリカ。 物販だけでなく地下にはカフェ、最上階には「ルシェフメシャン」という名前のフランス料理のお店があった。 一階のコスメティック売り場は「アポセカリー」と名づけられて、調剤薬局を意味する言葉の通りどこか薬局っぽい独特な雰囲気があった。

パーラー、ホールあるいはサロンの謎解きをする

今日、見つけたステキなお店。 「パーラー」と名前についていました。 フルーツパーラーだとかアイスクリームパーラーだとか、よく耳にする。 そういえば昔、松山で母が贔屓にしていた美容室の名前が「越智ヘアパーラー」って名前でした。 美容室にいくことを「パーマ屋さんに行ってくるネ」と言ってた時代。 「越智」と書いて「オチ」と読むのはわかっているのに、「今日もエッチパーラー」に行ってきたのか?って父がからかうように母に言っていたのがなんだかなつかしい。 パーラーってなにものなのか…。

天然ウナギの憂鬱

明日は土用の丑の日。 日本中のうなぎ屋さんが大忙しになるばかりか、スーパーマーケットやコンビニでも鰻が売られる不思議の日。 今年の丑の日は2回。 1回しかない年もあって去年は1回、来年は2回、再来年の2026年はまた1回。 夏のこの時期。 うなぎを食べなきゃいけないと強迫観念にも似たなにものかになぜ日本人はとらわれるのか。 理由は「夏をむかえるための滋養食」だということと「夏のうなぎは旨い」と思い込んでいるから。 実は夏のうなぎはまずいと昔は思われていた。 思われていただ

「アメリカン」とか「イングリッシュ」とか③

異国の文化に大胆な改良をくわえて、自国の文化にとりこんでいく。 どんな国や文明でもおこなわれ続きてきたことだけど、その貪欲で独創的にして緻密なことにおいて、日本人の右に出るものはおそらくないんじゃないかと思う。 特に料理の世界ではその才能は独壇場で、フランス料理やイタリア料理を基本にしながらフランスにもイタリアにもない「洋食」を作り出したり、中国人がこんな料理は食べたことがないと感心しつつ熱狂する「ラーメン」なんかを創造したり、そんな事例は数限りない。 真似からはじまり真