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飲食店を好きであり続けたいから

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外食産業はかつて憧れに満ちた産業でした。 日本において最大の雇用産業。日常的なレジャー産業でもあり、働く人もお客さまも期待と憧れをもって飲食店に接していた。 最近、外食産業が輝き…
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2024年7月の記事一覧

本物を食べたことのない人が作る料理の危うきことよ

今日食べたパティメルト。 本来ならばこのような姿であるはずでした。 チーズがとろけて溢れ出すからこそメルト。 ビーフパティの代わりにツナのオイル漬け使ったツナメルトも、チーズだけをたっぷり挟んだチーズメルトとメルトはさまざま。 そしてどれもが迫力満点。 それに比べて今日のパティメルトは静かでなんともおとなしい。 これを作った人はパティメルトという料理を食べたことがあったんだろうかって不思議に思った。 作った人にはふた通りあって、企画した人、製造した人。 製造した人がレシピ

スターバックスの「共感プログラム」を考察す

スターバックスで朝にしました。 新宿西口の電気街の中にある店。 朝からにぎやか。テーブル席はほぼ埋まってて、窓を背にしたベンチシートに小さなサイドテーブルをポツンポツンと置いた席に座ることにした。 カップホルダー用の穴がふたつ並んでて、このテーブルを挟んで並んで座るのってステキだろうなぁ…、恋人シートをひとりじめ。 朝のお腹になにがいいかなぁ…、とショーケースの中を見る。オキニイリのソーセージパイにしようかと見ると隠れるようにキッシュがひとつ。 ひさしぶりにこれにしようと思っ

お店とお客さまの関係のコトをサイゼリヤにて考える

土曜日の昼。サイゼリヤで昼食をとる。 とてもにぎやか。グループ客に若いファミリー、シニアさんと客層さまざま。 近くに座ったおばさまが、自分はこんなにも健康に気を配った生活をしているんだと熱弁を奮ってらっしゃった。 たくさん歩かなきゃいけないけれど、1万歩も歩くと関節に負担がかかるって言われたから9500歩くらいにしてるのって…。 カロリーの話や食べ方の話。 どれも細かな数字を挙げて説明するさま、いかにも律儀な昭和世代って感じで聞きいった。 なにより歩くということに執着してら

飲食店にあまえ続けたボクたちへの答えなんだろうネ

「すき家」がオペレーションの改善を行おうとしている…、というニュースが先日報じられていました。 行き過ぎた合理化によってワンオペを横行させることで貼られてしまったブラック企業のレッテルを剥がそうと、働き方改革を進める過程での改善が、「利用者にとっては改悪ではないか」というような論調で、それは本当にそうだろうか…、と最新のすき家を探してやってきてみた。 神保町のお店です。 どんな改善かというと「テイクアウトもイートインも同じ使い捨てのパッケージを使用する」というもの。 セル