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飲食店を好きであり続けたいから

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外食産業はかつて憧れに満ちた産業でした。 日本において最大の雇用産業。日常的なレジャー産業でもあり、働く人もお客さまも期待と憧れをもって飲食店に接していた。 最近、外食産業が輝き…
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2023年7月の記事一覧

土用の丑の日に父を想う

鰻を食べると父のことを思い出す。 それというのも父は鰻の専門店からスタートして、15店の総合和食のお店のチェーン店を経営してた。 過大な設備投資がたたって、経営破綻。人生のリスタートを切ったきっかけが、鰻のタレを売って歩いたことだった。 1970年台の後半のこと。 混じりものの一切ない濃厚味の独特のタレで、和食商品を欲した当時の洋風ファミリーレストランに和風味の商品が手軽に導入できますよ…、って営業して回ったのだけど、いく先々で経営に関する悩みごとを聞くことになる。 チェーン

好きな回転寿司と期待しない回転寿司

飲食店の経営者から「お客さまを感動させるお店にするにはどうすればいいですか?」って聞かれることがよくある。 答えは簡単。 お客さまに期待していただく努力をするんですよ! 期待のないところに感動はない。 期待に答えればお客さまはよろこぶし、期待を遥かに超えることができればお客さまは感動する。 「何を期待してもらうか」によってお店の性格が変わってくる。 ここが重要。 おいしさ。 たのしさ。 居心地の良さやサービスの良さ。 スシローだとかくら寿司だとかってチェーン店は何を

ボクがスターバックスを特別のものと思わなくなったわけ②

飲食店がすべき最小限のサービスは一体何なんだろう…。 それはたった4つに集約されるんですネ。 飲食店のサービスの見せ場は4ヶ所飲食店で必ずしなくちゃいけないとされるサービスは次の4つ。