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食べるト楽しむ

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ホガラカな視点で食べるということを考えてみる。 ホガラカな視点でたのしむということを考えてみたら、こんなたのしいコンテンツになりました。 例えば「食べログ」のたのしみ方。例えば「…
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2024年12月の記事一覧

韓国にいてバーガーキングに駆け込みたくなる理由

年末年始の休暇を利用して韓国旅行をされる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この時期、人気の海外旅行先は ソウル(韓国) 台北(台湾) ホノルル(アメリカ) バンコク(タイ) シンガポール 以下、グアム、セブ島、釜山と続く。 夏休みに比べて近場が多くて、特にソウルが圧倒的な人気なんだというのです。 ソウルの冬は厳しくて現地の人からチャミスルの小さなボトルを手渡され、「外を歩いているときに体が冷えたらこれを飲んで温めないと死んじゃいますよ」って冗談まじりに言われ

ふきよせという美学

くら寿司がおせちを予約販売してる。 「豪華絢爛八八おせち」というなかなかに仰々しい名前のおせちで、八八の由来を「古来より末広がりで縁起が良いとされる八にあやかり88種の食材を使用したから」と説明している。 縦7つ、横8つの仕切りがついた56個のマス目の中に料理がキチッと詰め込まれていて、56枡のはずなのに料理の種類は61品。 どういうことって目を凝らして見たけどどうにもわからなかった。 このおせちに関してこんな記事を発見しました。 提灯記事とはこういうものをいうのであろ

コメダ珈琲とカレーとトースト

打ち合わせを終え出張前の小腹満たしにコメダ珈琲。ホットドッグをアイスコーヒーのお供にしました。 しばらく待ってやってきたホットドッグの大きなことに、こりゃ、小腹満たしどころか大腹までも満たせるなぁ…、って思って笑う。 コメダ珈琲とはそういう場所でありました。 ドッグロールの切り目に野菜炒めを押し込んで、上にソーセージをのせて二つに切り分ける。 野菜炒めがカレー風味ならば大阪の喫茶店的ホットドッグになるのだろうけど、コメダは名古屋出身なればそうではなくて、まぁ、それもよし。

松山の鍋焼きうどん

飯田橋に松山の鍋焼きうどんを売っている店があるというのできてみた。 朝早くからやっているのがありがたく、人気のお店というから忙しくなる昼時前に行っておこうと朝に来た。 「讃岐ブルース」という名前の店です。 大通りに面してあって、間口が狭く奥に深い作りの店です。 入り口入ってすぐ券売機。店の真ん中に長いテーブル、真ん中に一本仕切りが作られて、対面式のカウンターのていをなしてる。 奥に厨房。お店の人は元気でにこやか。 壁には松山の鍋焼きうどん推しのポスターが貼られてる。 「

ナポリターノから昭和初期の外食事情を考察してみる

新宿中村屋のカジュアルダイニング「マンナ」に一風変わった料理があります。 「ナポリターノ」という料理で、昭和初期に新宿でレストランを開業した当初から売られ続けている これがかなりユニークな料理でナポリターノって名前なのに、トマト味であるということ以外、まるでイタリア料理らしくないの。 まず入っているのが土鍋です。 スープの中でグツグツ煮込まれているのが中国の乾麺「伊府麺」。 麺の上にアサリの水煮とトマト、スライスしたフレッシュマッシュルームが乗せられていて、それだけな

パスタロボット、パスタロボ

昨日、プロントのパスタロボットの話をしました。 食を化学化しようとするのは好きでなく、科学するのは案外好きで、だからパスタロボットの未来を早くみたいなぁってしみじみ思う。 ところでパスタロボットを「パスタロボ」と略すとまるで違ったものになります。 パスタを茹でるための専用の鍋。 なんでこれをパスタロボっていうのか、調べてみてもわからないけど、ボクが料理作りに目覚めたときに最初にかったこだわり調理器がパスタロボ。 重宝したけど難ありでもあり、それで使わなくなっちゃった…、

中国料理の名前はわかるととてもわかりやすい

フランス料理の食材の切り方の話をちょっと前にしました。 ただのみじん切りや千切りをフランス語に変えるとなんだか手の込んだ専門料理のように聞こえる。 それがフランス料理の世界の特別なとこ…、って感じの話。 その呼び方を覚えているとフランス料理屋さんでメニューを読み解くのがたのしくもなる。 料理の名前が限りなく調理方法であるという意味で、おそらく中国料理の右に出る者がないんじゃないかという話を今日はしましょう。 情緒に欠けるほどに合理的な中国料理の名前の話でございます。 未と

ワインの水割り

ボジョレヌーボーをもう飲まれましたでしょうか? 毎年11月の第3木曜日、日付が変わった午前0時に解禁になる早飲みワイン。 日付変更線の手前近くにある日本がフランスよりも8時間早く飲めることになるからと、バブルの頃にはニュースで報道されたりするほどのブームになった。 今は随分、ひっそりです。 グラス一杯分だけ飲んでみました。 色は鮮やかな明るいルビー色をしていて香りも明るい。みずみずしくてジューシーだけど若くてちょっと青くさい。 早飲みワインってだいたいにしてそういうもの…、

パセポン

大学に通いながら父の仕事をしてた頃のこと。 外食のことをまだ知らなかった若造でしたから、メインの仕事は数字をいじることだった。 売上統計とか損益計算書の分析だったりと、飲食店の経営者が面倒くさがる仕事の代行みたいなことをしていたわけです。 続けていくとこれが本当におもしろくて、まだ行ったことのないお店の姿がぼんやり見えてくるほど数字は饒舌で、ひとつのお店の数字を半年ほども追いかけているとぼんやりしていた輪郭がくっきりしてくる。 お店の数字っておもしろいんだ…、と思ったのがコン