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食べるト楽しむ

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ホガラカな視点で食べるということを考えてみる。 ホガラカな視点でたのしむということを考えてみたら、こんなたのしいコンテンツになりました。 例えば「食べログ」のたのしみ方。例えば「…
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2023年12月の記事一覧

クリスマスになにを食べよう…。

昨日は大好きなクリスマスソングの話をしました。 ただもうひとつ好きなクリスマスの歌がある。 「The Coventry carol」っていう代表的なクリスマスキャロルで、厳かでうつくしい曲。 題材は新約聖書、マタイ伝に描かれているヘロデ王がベツレヘムで行った幼児虐殺という哀しい話。 哀しいからこそのうつくしさとでもいいますか…、中でもAlison Moyetが歌うこのバージョンは特にうつくしてオキニイリ。 この曲が収録されている「A Very Special Christm

味噌かつとの衝撃的な出会い

名古屋方面にやって来ると「味噌かつ」という料理をはじめて食べたときのことを思い出す。 それはとても強烈な体験で、ボクにとって名古屋飯という独特の文化の根っこにふれたような、原体験となったできごと。 そして同時にそれは、今まで食べたとんかつという料理の中でも十指に入るものであった。 東京ではなかなか食べることができなかった味噌かつも、今では名古屋から専門店がやってきて、気軽に食べることができるようになったけれど、それを食べるたびはじめて食べたときのことを思い出す。 名古屋を代

白いオムレツ。泡のオムレツ

コロナ以降、ホテルの朝食を気軽にたのしむことができなくなったのがとてもかなしい。 宿泊客でなくても朝食を食べることができたところが、感染予防対策のため宿泊客だけって時期がしばらく続いたのネ。 コロナがあけてもそれがそのままってところも多く、なによりバフェの内容が随分変わった。 自分で自由に料理をとりわけ盛りつけることができるところが少なくなって、あらかじめ小皿や小鉢に盛り付けた料理をとってトレイに並べるだけのところが増えちゃった。 いろんな料理をお腹いっぱい食べたくってバフ

中国料理は火を点で扱う料理

昔、とある有名中国料理店の経営者から「日本料理のお店のチェーン展開を手伝ってくれませんか」という相談を受けたことがある。 店舗数も多く、老舗でもあり苦労されてるように思えぬ人で不思議に思って「なぜ、日本料理を」をと聞いてみた。 中国料理は仕組み化するのがむつかしい。 なにしろ「火を点で操らなくちゃいけない」料理。 そんな料理で事業拡大をしていたら、いつかは人の手配ができなくなって潰れてしまうに違いない…、とお答えになる。 中国料理は火を点で扱う料理。 たしかにそうではあっ

天ぷらとかき揚げ

ひとりになるとたくさんの油を使う揚げ物は作る機会が少なくなっちゃう。 唐揚げはときどき作る。 作りながら、タナカくんが作る唐揚げの域にはなかなか到達できないなぁ…、って思い出すのがうれしかったりするのです。 ふたりでいたときには天ぷらをたまに作って食べていた。 天ぷらって案外簡単。 冷蔵庫の中のものをほどよき大きさに切り分け油に潜らせるだけ。 揚げ立てならば少々失敗しようがおいしいものです。 だからふたりで台所に立ち、コンロの前で油を沸かし揚げては食べてた。 こういう立ち食