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ホガラカなひとりごと

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ホガラカに考え、ホガラカに感じたことを素直に伝える。 つぶやきもあり、意見めいたこともあり。思いついたことをランダムに…。ゴチャゴチャでワチャワチャをおたのしみください。
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秋刀魚の歌と秋刀魚の味

昨日、家で秋刀魚を焼いた。 脂がのった太った秋刀魚で、おかげで今日は秋刀魚の匂いと一緒に目覚めた。 目が活き活きとした秋刀魚は醤油要らずのおいしさで、土鍋で炊いたご飯と一緒に食べながら「秋刀魚の歌」の一節を思い浮かべた。 秋というにはまだ暑く、とはいえ盛夏に比べて空気が軽い。 特に灯ともし頃の風はどこか秋の予感を漂わせてる。 秋は思いに耽る季節でありましょう…。 4年前の夏は嫌になるほど暑くてそして忙しなく、心にぽっかり空いた穴をどう埋めようかとばかり思って過ごしてた。 や

傾城の美女ならぬ映画会社を傾かせる女たち②

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傾城の美女ならぬ映画会社を傾かせる女たち①

映画ビジネスは博打みたいなもの…、って言われます。 当たれば大きい。 主演俳優に何十億ものギャラを払うことができるほど儲かる。 外せば制作者は巨額の負債をしょいこむことになる。 例えば1981年に公開された日本映画の「長江」。 さだまさしが祖父、父母の面影を追って長江を探訪するドキュメンタリー映画で、彼自身が監督、出演、音楽も担当した映画なのだけれど、中国政府との撮影交渉が難航したり、それにともない撮影期間が超過し、制作費が膨れに膨れ28億円。 対する配給収入は5億円という

かあさん、ボクのじゃがりこ、どうしたんでせうね…

ボクにバブルの風が吹いてた時代のことです。 おいしい飲茶を食べたいなぁ…、と思ってどうせなら香港に行こうかとタナカくんと行ったことがある。 週末を利用して2泊3日のコンパクトな旅。 タナカくんは香港ははじめてということだったから、思いっきりおのぼりさんの大名旅行にしようとキャセイパシフィックのファーストクラスにペニンシュラホテルのスイート。 フカヒレ食べなきゃ、アワビも食べなきゃとレストランに予約を入れてたら、当初の飲茶の旅とまるで違った旅行プランになったけど、それもよかろ

椅子とトイレと吹き抜けとインバウンド②

あのとき、もしこうしていたら未来はどう変わっただろう…。 ときに思うことがあります。 例えばボクがタナカくんと出会うことがなかったら、今、ボクはどうしているだろうって思うとなんだか怖くなって、結局、あのとき、あの場所で出会ったことに感謝するほかなくなっちゃう。 でも、できれば父がへんてこりんな投資話を持って帰ったときにぶん殴ってでも止めていれば会社を整理することもなかったかなぁ…、とか、でもそのままあの会社を続けていたらボクはいつまでたっても心おだやかな日常をたのしむことはで

椅子とトイレと吹き抜けとインバウンド①

人と待ち合わせで銀座のスタバ。 銀座にスタバたくさんあって、どこもにぎやか。 待ち合わせしたのは「GINZA SIX」の中のお店で蔦屋書店の一部を使って営業している。 正確にいえば蔦屋書店と完全に一体化した造りのブックカフェで、TSUTAYAを運営しているカルチャーコンビニエンスクラブがスターバックスからライセンスを得て営業しているつまりTSUTAYAのお店。 スタバならぬ「ツタバ」なんて呼ばれてて、すでに100店近くのお店を展開してる。 ちなみにスターバックスがライセンス

勝ち組と負け犬

嫌いな言葉に「勝ち組」がある。 「負け犬」という言葉も好きじゃないけど、勝ち組という言葉ほどは嫌いじゃない。 昔、二丁目に行って誰からも声をかけられず、誰に声をかけても適当にあしらわれたりしたときには「今日は負け犬飲みしちゃいまぁす」とかいって、「イマイチ」ってカクテルをがぶ飲みしたりしていたものネ。 自虐っぽくふるまうのって気丈でかわいいじゃない…、って自分で自分を慰めるのに便利な言葉でござんした。 ちなみにイマイチ。 ウォッカと日本酒を同量いれて、ライムコンクやジュース

J・D・ヴァンスにフォビアを感じる

先日、アメリカの大統領選を民主党大統領候補の立場から考察してみた。 多様性とマイノリティに対する配慮と、数の上ではもうマジョリティではないはずなのに、社会においていまだにマジョリティのようにふるまう白人の価値観の戦いでもあるんだろうなぁ…、って書きながらしみじみ思った。 今日は対する共和党的価値観からの考察。 …、というか副大統領候補のJ・D・ヴァンスに感じることから某日本の政治家のほがらかではないさまざまを、ほがらかな視点から考えてみようと思います。 メンバーサロンあれば

役者と台詞

最近、よく見る映画のひとつに「関ヶ原」がランクインした。 2017年制作の日本映画。 司馬遼太郎の歴史小説「関ヶ原」を原作とし、石田三成を岡田准一、徳川家康を演じている。 なかなかに重厚な作りで群集劇としても良くできている。 なのだけれど「観なくちゃいけない」映画だった。 理由は台詞が聞き取りづらいところが多くて、そのたび聞き耳を立てたり見返したりしなくちゃいけなくなっちゃう…、だからボクが大好きな「ながら見」に適してなかったから。 それも何度も見ることで、台詞が頭にほと

アメリカの白い天井

アメリカではなるべくいいホテルに泊まることを心がけていました。 金で買うことができる安全の最たるものが宿泊先。 いいホテルは安全な立地にあって、セキュリティーも万全、安心して滞在することができるからこだわりました。 アメリカでいいホテルといえば「白人向け」にできているというのが通り相場。 ロビーでくつろいでいたら見渡す限り…、それはホテルのスタッフも含めてという意味での見渡す限り有色人種はボクひとりというようなこともままあった。 それで居心地の悪さを感じるほどガラスのメンタ

最近、職質されちゃう64歳(T . T)

朝食をとったお店に反社の方がいらっしゃった。 どっしり構えた親分さん風情のスキンヘッドのおそらく70代の髭の紳士に、40前後の若い衆が2人。 そう言えばお店の脇に黒いアルファードが停まってて、横にサングラスをかけた体格のいいおにいさんが立っていました。 とは言え振る舞いは紳士的で、仲良く朝食を食べながら話をしている。 スキンヘッドの髭の紳士が、最近、若い連中が行儀よくないようだから気合を入れ直すようにと若い衆に言いわたしていた。 言ってることがいちいち理にかなっていて、もっと

フランスにないフレンチ。パリとイタリアのアメリカ

ボクの中で一向に盛り上がらないパリオリンピック。 開会式はシニカルな現実主義と哲学、芸術文化がせめぎ合う良くも悪くもフランス的なできばえで、難民戦のような小さな船に押し込められた国の選手は一体なにを思ったんだろう…、と胸が痛んだ。 以降、ほとんど見ていない。 美食の国といわれながら、選手村の食事がひどいってニュースばかりが配信される。 ビーガンメニューが多くて肉料理が少ないだとか、そもそも料理の量が少ないとか。 SDGsがいろいろ邪魔しているんでしょう。 そもそもIOC的オ

アップルストアで小さな勉強

4ヶ月ほど前の話ではありますが、Apple Watch が充電できなくなっちゃって、新宿の伊勢丹の向かい側にあるアップルストアに行きました。 買ってまだ半年ぐらいしか経ってない。 なのにもう故障だなんて…。 朝起きたら冷たくなっていたんです。 充電器の上においていたのにひんやり冷たく、ディスプレイにさわっても真っ暗なまま。 リセットをかけるも再起動もせず、もしかしたら初期不良品をひいちゃったのかなぁ…、なんて家から新宿三丁目までトボトボ歩く。 修理でしばらくどこかに行っちゃ

ジェンダーレスよりジェンダーリスペクト

ちょっと前のことですけれど、「リポビタンD」のポスターが性差別だって炎上した。 もうその広告は取り下げられてて、なのにネットニュースなんかでいまだにときおり蒸し返される。 デジタルタトゥーのひとつになった。 リポビタンDといえばおじさんの飲み物でした。 汗くさい「おにいさんをよそおったおじさん」が「ファイト一発!リポビタンデー」というコマーシャルが象徴してる。 ディーではなくて「デー」というのがいいですよね…、マーケットに寄り添う姿勢がしっかり伝わる。 そんなおじさんたち