高額療養費制度 社会福祉士国家試験 保健医療サービス 完全編
目次
1.我が国の医療保険制度の概要
職域保険
地域保険
後期高齢者医療制度
2.高額療養費制度
3.高額医療高額介護合算療養費
1.我が国の医療保険制度
まず重要な基本的な知識の理解を確認していきたいと思います。
そこで、医療保険制度の概要について見ていきます。
我が国の医療保障というのは、医療保険が中心になっています。そして、これを公費医療が補足するという構成になっています。中心が医療保険で、これを補足するのが公費医療だということです。
現在、我が国においては、国民皆保険ということで、基本的に誰もが医療保険に加入しているという状況にあります。では、皆さん、国民皆保険になったのは、いつからか分かりますか?
そう、ゴロで、イクゾムクイル皆保険ということで、1961年(昭和36年)からになります。
加入者は保険証を持つことで、全国どこの保健医療機関でも安心して受診をして治療を受けることができるというシステムになっています。
医療保険制度の概要等、このあたりのことは、別科目になりますけれども、社会保障の科目でしっかりと学ぶことになろうかと思います。
医療保険は、大きく被用者保険(職域保険)と地域保険及び後期高齢者医療制度に分かれています。
これから基本的な医療保険制度の枠組みを説明していきますが、私の説明を理解するには、基本的な用語の正しい理解が必要となってきます。
例えば、被用者。皆さん、被用者ってわかりますか。被用者という言葉は、まず会社などに雇われている人という理解が最も簡単な理解かと思います。そして、被用者保険。被用者保険という言葉は、会社に雇われている人の保険という意味になります。例えば、協会けんぽ、組合管掌健康保険、船員保険、共済組合に分けられます。ここに管掌というのは、つかさどるという意味です。
次に、被保険者という言葉になりますが、被保険者は、保険料を支払い、保険給付を受ける側の人のことを指しています。
そして、保険者という言葉については、保険給付を支給する側と言えると思います。
以上の基本的な用語の正しい理解ができるようにしてください。
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