2021/12/11(土)女流義太夫と上方舞@紀尾井小ホール|予習その1 :珠取海女と旅先で出会う 【後編】
【宣伝】本稿は、私のおっしょはんが出演される会の予習的なものです。
チケットご用命のかた、手配しますのでお声かけくださーい。
(またはカンフェッティWeb予約もあるでよ)
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讃岐の旅を終えた翌週のお稽古日。
せんせー、これ、珠取ですかね?
志度駅を降りてすぐの看板絵をおっしょはんにお見せすると、お顔がぱっと輝いた。
これは珠取ですね!もしかして、志度寺に行かれたんですか?!
私が旅の顛末をお話しすると、
まあそれはお導きですねぇ。いつか珠取を舞う日が来るかもしれませんよ~
とおっしゃる。
いや、そんな大それたこと。軽~く言わんといてください・・・
※珠取海女は大作かつ特別な作品で、技量と品格が伴わないとお稽古が許されないのだ。
この後、おっしょはんの舞う珠取海女を2回拝見した。
おお!見える!見えるぞ!情景がハッキリと。
〽ひとつの利剣を抜きもって 彼の海底に飛び入れば~
(ひゃー、いよいよ龍神との闘いですな、カッコイーイ!)
〽直下と見れども底もなく・・・
(真っ暗でしん、とした志度の浦の海底の様がひしひしと感じられますぞ)
〽南無や志度寺の観音薩埵(さった)の 力を合わせてたび給えとて~
(うんうん志度寺、知ってる。四国八十八ヶ所霊場やから御利益あるで!)
〽乳(ち)の下を掻き切り 珠を押し込み・・・
(ひー、そこに隠すの?!痛い、痛いっす)
〽主は虚しくなりにけり・・・
(出血多量だな、むちゃしやがって・・・<無粋)
はて、こんな鑑賞のしかたでいいのかな?
鑑賞の楽しみ?といえばもうひとつ。
おっしょはんの珠取海女、音曲のバリエーションが2つある。
1.地歌バージョン
地方(じかた、楽器や唄の人)ひとりで唄と三味線を演奏する。
2.義太夫バージョン
浄瑠璃(ストーリー)を語る太夫(たゆう)と三味線のペアで演奏する。
1.は唄、2.は語りなので、たいぶん趣がことなる。
そうですねぇ、例えるなら・・・
1.はアコースティックギターの弾き歌い(ソロ)、
2.は伴奏つきの朗読
だろうか? <個人の感想です
今回、12/11の紀尾井小ホールは
2.義太夫バージョン。
心に直接語りかける感じかな?
楽しみです~
予習その1おしまい。
余力があれば予習その2を書くかも・・・