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上司は80%、部下は120%
あくまで製造業での話だが、上司と部下の業務の割合的にこの記事のタイトルぐらいの割合で、実作業をこなして貰うのが丁度良いのではないかと思っている。要するに部下は(上司の指示のもと)目一杯(120%)働いて、上司は(実作業は)少し余裕があるくらい(80%)に抑えるのが丁度良いということだ。
こういう風に書くと、部下に厳しく自分には甘い上司であれと言っているように誤解されそうだが、決してそうではない。
一般的な製造現場の場合、現場の上長は実作業をしながら管理も行うケースが多いと思われる。そうした場合、どうしても仕事が出来る(実作業が得意な)人間が上に立つ事が多いため、ともすればチームの管理者が誰よりも多く実作業を行っていたりする。
所謂管理者が部下に比べて仕事を抱え込む状態になる。ちなみに仕事を抱え込みがちになる管理者の典型として
1.部下の目を気にする
2.自分でやった方が早いと考える。
が多いように思う。
特に真面目で責任感の強い人物であればあるほど、そういった状況に陥りやすい。
仕事ができる人間がチームの中で最も多く業務をこなす事で一時的に生産性が上がる事は確かではあるが、結果本来の管理業務が疎かになり名ばかりの上司となってしまうケースが多い。
また上司が実業務に忙殺されている状態だとクレームの際にスピーディに対応が出来ない。
本来上司となるべき人物はその業務に精通しているはずである。クレーム対応においては最も精通している人物こそが中心となって対応すべきであるのに、一番最初に動くべき上司が実作業で目一杯の状態だと対応出来ないことになる。もし仮に実業務を後回しにしてクレーム対応を上司が率先して行ったとすると、今度はクレーム対応の間はそのチームの生産性が著しく落ちてしまう事になる。
私が思う管理者(所謂上司)の仕事の本質は実業務とは別のところにあると考える。
1.部下に目標や方向を示す。
2.目標に向けて走るように促す(仕組みをつくる)
3.部下が最大限力を発揮出来る(120%)ように環境を整える
私としては管理者(上司)となるべき人物には最低限これだけはこなして欲しいと思うし、むしろ上記が出来なくなるくらいなら実業務を減らすべきだと思う。
だからといって、管理者から
「本来の管理業務をやるために人を増やしたいですが・・・」
と言われると私は
「固定費がぁ・・・・う~ん・・・・」
と悩んでしまうのだが。
おしまい。