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江東区へ「虐待対応&予防策」について聞きました ~ひとり親家庭への支援(ホームヘルプサービス&トワイライトステイ)を求めて~

皆さん、こんにちは!

江東区議会議員の酒井なつみです。

11月26日に本会議一般質問を行いましたので、順にブログでもご報告しています。

今日ご紹介するのは「虐待対応&予防策」についてです。

虐待対応に関する職員のスキルアップ家事育児支援の充実(ひとり親家庭への支援)を求めました。

江東区の現状~子育て支援が足りない!~

心理士や訪問支援ワーカーの配置等、専門職員の体制が徐々に整ってきていると言えますが、家族の機能のうち、どこに問題が生じているのかをアセスメントするなど、個々の家族に対応するスキルが必要です。
そして、子育て世代が使える制度が不足していることも本区の課題です。

ずっと要望していますが、ファミサポがある、ニーズの有無や財源確保に課題があるという回答です。皆さんどう思われますか?


家族社会学では家族の機能として「社会化機能」「休息・娯楽機能」「保護機能」等があり、損なわれているものやニーズは家庭によって様々です。

江東区は子育て支援が足りていない


圧倒的に不足しているのが、家事・育児のアウトリーチによる支援であると私は訴えています。

アウトリーチとは外に手を伸ばすことを意味し、ここでは家庭訪問型を指します


現在区では、虐待家庭などの要養育支援家庭多胎児を育てる家庭(妊娠中~3歳未満)には家事育児サービスを提供していますが、対象者がごく少数に限られており(おそらく数%)、区民が等しく利用できるようにするべきです。

虐待の現状を確認し、家事育児支援の充実を要望

区に対して質問したことや求めたことをQ&Aにまとめましたので、以下にご報告します。

Q1. 児童虐待に関する、近年の傾向は


A.令和2年度における通告相談件数は1175件虐待対応件数は1252件であり、うち昨年度からの継続件数は568件。また、養育支援訪問事業は158件の利用があった。全体として年々増加している状況


Q2. 今年度から訪問支援ワーカー2名を配置した「見守り支援機能強化モデル」や南砂子ども家庭支援センターへ心理士1名の配置したが、それぞれの実績と課題は


A.訪問支援ワーカーは、本年10月末現在、対応件数は35件であり、2名のワーカーが支援にあたっている。

また、心理職は、状況に応じて児童、保護者の面談を実施している。コロナ禍で訪問が困難なことや、保護者との関係構築などの課題はあるが、引き続き効果的な方法等を検討していく。


Q3. 研修の機会の充実によるスキルアップや区内6箇所の子ども家庭支援センターを始め関係機関との連携も重要だが今後の取り組みは


A.都児童相談所への派遣や、東京都や特別区の研修のほか、要保護児童対策地域協議会で関係機関向けの研修を実施するなど、支援力の向上に努めており、今後も充実を図っていく。また、要保護児童対策地域協議会のネットワークを活用し、より効果的な連携にも努めていく。


Q4. まずはひとり親家庭への支援であるホームヘルプサービスやトワイライトステイを行うべき。


A.ファミリーサポート事業や一時保育など、既存のサービスがあることに加え、財源や支援員の確保等の課題もあることから、子育て支援策全体の中で検討すべきものと考えている。


Q5. 民間との連携による支援の充実男性の家庭進出への支援や啓発が必要。また、情報を届けるまでが仕事ではないか。子育てを応援している姿勢や困ったときには遠慮なく相談を、など職員からのメッセージを情報とともに届けるような広報をすべき


A.区民協働事業やボランティアの活用を図るとともに、男性の家事育児参加についても様々な講座を開催している。
本区としても重要と考えている。現在、子育て情報ポータルサイトのリニューアルに取り組んでおり、今後も、より効果的な情報発信に努めていく。

おわりに

ご報告は以上です。

動画でもご覧いただけます。こちら→(江東区議会インターネット中継

私は江東区内でも高層マンションが立ち並ぶ臨海部に住んでおり、豊洲にある大学附属病院で助産師として働いてきました。

そこで出産・子育てする方々は、高齢出産や、不妊治療後妊娠、精神疾患合併妊娠、親族が近くにおらず孤独な子育てや、ワーキングマザーが多くいました。

私自身も核家族で頼れる人がそばにおらず、孤独な育児を経験した一人の母親でもあります。マタニティブルーも経験。

しかし、産後に使える制度が不足していることもあり、虐待リスクの高い家庭を支援することの苦労や心配は絶えませんでした。


社会で子育てを支えるということや、実質的に助けになる制度を作っていくことは大人や社会の責任であると考えています。

そして私の公約であり、重要な責務です。

虐待に関する通告・対応件数が上昇している今、より多くの方とともに考え変えていきたいです。


今後もニーズに沿った支援が充実することや、虐待してしまう環境の一日も早い改善を進めていきます。(虐待はする親が悪いわけではありません。環境が悪いのです。)

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( 参考 )



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