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俯瞰することの大切さ

『フォーカシング・イリュージョン』
「特定のことについて集中して考えている間はそれが人生の重要な要素のように思えても、実際には自分が思うほど重要なことでもなんでもない」という錯覚を表す言葉です。
つまり、「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。

つまり、特定の要素だけに意識を集中させず、周りをもっと見た方が良いよということです。

「何かを比較して、選択しなければならない」状況では、私たちは「たった一つの要素」だけに注目し、その他の要素はおざなりにしがちです。
フォーカシング・イリュージョンの影響で、そのたった一つの要素を重視してしまうんです。

特定の要素だけを過大評価しないように、十分な距離を置いて比べてみることが大事です。

転職しようか悩む人は多いです。
約7割の人が、転職を考えるそうです。
ですが、転職したとしてもその結果生まれる違いは、自分が思っているより少ないんです。
だから、転職したところで、自分が変わらないと、恐らく悩みは変わらないということです。
自分が求めているベストは中々ないということですね。

“職場”などの一つの要素が変わったところで、大きく結果が変わることは少ないんです。
「本当に職場や環境のせいなのか?」
「他に原因はないか?」
「自分は何でこんな思いをしているのか?」
など、自分の人生をできるだけ距離を置いてとらえることが大事です。
良い人生を手に入れたければ、「広角レンズ」を通して、全体を眺めることです。

つまらないことに意識を集中させていては、人生を浪費するだけです。
例えば、買い物。
大きな買い物をしたときの実質的な満足度は、結果的にマイナスになります。

例えば良い車を買ったとします。
いい車を買っても渋滞には巻き込まれるし、危ない運転をする人には遭遇するし、遠出をする時には長時間運転しなければなりません。
これはいい車だろうが、ボロボロの車だろうが変わりません。

他にも、家を購入した。
家は維持していかなければならないし、掃除もしなければならない、ある程度年数が経てば修繕しなければならないし、どんどん汚れていきます。

このように買った時の気持ちは満たされますが、維持してかなければならないし、汚れていくし、掃除などもしていかなければなりません。
このようにトータルで見た場合はマイナスになってしまいます。

これらは高いものを買った場合にその思いは余計に強くなると思います。
良い人生を手にしたければ、物を買うときには控えめにしたほうがいいんです。

話は少しそれましたが、何か一つだけの要素に集中して考えがちです。
だから、一つの事だけに集中せず、客観的に見ることが必要です。
広い視野を持ち、総合的に考えて判断しましょう。
すると、見え方が変わり、より良い人生が送れるのではないかと思います。

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