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「ゆきゆきて神軍」

2022年8月15日 終戦の日

「ゆきゆきて神軍」
監督:原 一男
企画:今村昌平

いまキネマ旬報シアターでやっていて、
行きたかったけど無理っぽくて、
遂にU-NEXT入ってみた♡

これが公開された1987年なにしてたかなと、
検索して一番ピンときたのが #サラダ記念日 !
親友とくだらない短歌を書いたメモを回しあったな🤭
映画なら #マルサの女 !
宮本信子!今や癒し系お婆ちゃんばっかりやらされてストレス溜まってないだろうかw

自分はバカ10代だったから世の中の事なんて分かってなかったにしても、
とにかく大人達は元気で勢いがあった時代っていう体感。

改めて考えれば、
そうかあの頃はまだ、
そこらのオジサン達は戦争から帰ってきた世代だったのか…
叔父たちも親も、
もう私の周りに居た筈の証言者はみんな死んじゃった。

この現実離れしたドキュメント。
映像のある時代の価値について
こうした映画が撮られ、
繰り返し上映され、配信でも観られることになって改めて感嘆した。

そしてこの映画が上映禁止になっていない事に、
この国への希望が首の皮一枚で繋がってる…かな…どうかな…

この人、まぁ、一見変人。よく見ても変人。
言ってる事をよく聞けばもっともなご意見。
堂々たるアナキスト、権力の犬vs個の存在。
でも中にはン〜?それはナニ思想?ていう主張もあって
しかも犯罪を犯したこと堂々と言うし、
どう観ればいいのか分からないまま進む。
会話も結構聞き取れないし。

でもじっと2時間我慢をする。
我慢というか、金縛りというか。
目が離せない。
ていうか観なきゃだめ感。

戦争は繰り返したらだめ、
っていうセリフだけで蓋をしちゃだめ。

セリフだけ言いながらも蓋をして生きていたら、
気付けばまた戦争に加担してる事になってる。
ホラ私もだった、と最近の報道を観て戦慄する。

知ろうとしない国民、
声を上げない国民は甘く見られて
カネと保身の亡者達に食い尽くされていた。

この映画を観ようと思ったのなら大丈夫かもだけど
最初、この人に我慢ならないと思う人も多いかも?と思った。
いや私も好みのタイプではないww
HPに「日本映画界を震撼させた」と書いてある。
確かに震撼もの(笑)。
席を立たないで最後まで観て欲しい、
と何故か私が言うのお前ダレって感じだけどw
たとえ我慢ならない様な人の主張でも、
これは観る価値があると思った。

誰が犯罪者で誰が英雄なのか、
誰が立派な軍人で誰が卑怯者なのか、
戦場で、卑怯も立派も糞もあるのか、

それにしても軍人だった事のある男達は今のと違って見える。
取っ組み合いなんかしても相撲ごっこみたい
今の世の中であんなんあったらおおごとかな。

組んず解れつとやっているうちに
終戦の23日後の殺人の話だと分かってくる。

終戦後の殺人は「戦死」なのか?

問い詰める方も詰められる方も、
ただならぬ経験をしている本人であって、
現代の私達が何か言う出番は無いだろう。
実際、制服を着た警察なんてスッコンデロ、出る幕じゃ無いわいという感じになってる…

戦場中の、あるかないかの「法」と、
戦争が終わったとされた後の世で幅を効かせる「法」の
違いってなんだ?

法はフィクション?

なんなら天皇という存在もフィクション、

天皇をあたまに被ったニッポンという国や国民に、
「血筋」なんてものがあると思ってるのもフィクション。

それが、私がここ最近観た、
#教育と愛国
#私のはなし部落のはなし
#映画牛久#マイスモールランド
でジワジワと、思いを深くしたこと。

#野火 を観た後だっただけに
あのような戦地を経験してきた男たちなんだと想像して
ワタシ的に良いタイミングで観られて良かったと思う。
まだレビュー書いてないけど #金子文子と朴烈 とも重なった。

(まだ観てないのだけど→) #水俣曼荼羅 の監督。
公式HPを読むと中々に監督の思惑以上の事が起きた模様。
確かに凄まじいドキュメンタリー映画になってる。

善と悪とか、二元論では世界は理解できないよ。
と思っていた積もりが
自分がいかに二元論に縛られて物事を捉えて生きてるかを痛感した。

2時間の中で行ったり来たり、
思考が掻き回された。

不条理なのが戦争、
でもこの人は不条理を許さず、
寝た子を次々に叩き起こし続ける。

面白いと言える内容じゃないのに、
面白い映画で、犯罪もしてるし人を傷付けてるのに、
この #奥崎謙三 という人が愛すべき男に思えてしまう。

#岸壁の母 は流行したのは知らないが、
何故か私の母が皿など洗いながら歌ってて知っている。
懐かしいが、漁師の息子の帰りを待つ母の歌か何かだと思っていた。

この映画の中の「岸壁の母」がとても印象深かった。

やっぱりどう考えても戦争程駄目なことは無い。

戦争の記憶をかっこよく讃える映画も駄目。
少なくとも私は観ません。

#ゆきゆきて神軍
#原一男#今村昌平
#奥崎謙三#アナキスト#終戦の日
#金子文子と朴烈 のレビューも改めて書きます
韓国では今日は #光復節
35年もの日本からの植民地支配からの解放日
#nowar#nohate

#映画#映画鑑賞記録#unext


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