【サービス論】誰に向けてサービスする?対お客さんだけではあかんでしょ。
飲食店はサービス業。お客さんが求める価値を提供する仕事やね。
サービス業って一般的には、、、
お客さんに笑顔で愛想よく接することができたら、気持ちがいいとされているよね。
(※)笑顔がなくて無愛想でも成立している店はあるけどね
では、お客さんにさえ、笑顔で愛想よかったらOK?
僕はそうではないと考えている。
お客さんには笑顔で愛想良くても、スタッフ同士のやりとりがギスギスしてたら、、、お客さんもええ感じはしないよ。
客席から見えるところや、客席に聞こえるところで、、、
店主がスタッフにキツイ声で怒ったりしていたら、食事も美味しくなくなるで~っていう話。
だから、、、
僕は、対スタッフでも、自分はサービスを提供している人間という意識で接したらええねんと考えている。
シンプルに、何かしてもらったときの「ありがとう」であったり、相手の状況や性格を考えた言葉であったり、ね。
いわゆる相手を思いやる心遣いを大切にっていうこと。
たまに、勘違いした飲食店の店主がアルバイトに対して時給払っているんやから、働かせて当たり前やというスタンスで怖い顔で「〇〇やっとけよ~」なんて指示する場面を見ることがある。そのあと、お客さんには笑顔を振りまいて、、、これを見て、僕は、この店ないな~と思ってしまう。
お客さんも人間。
当たり前やけど、同じようにスタッフも人間。
自分のことを考えて接してもらえて気を悪くする人間はいない。
当たり前のことでいいねん。
何かをお願いするときの「お願いします」
何かをしてもらったときの「ありがとう」
その人その人に合わせた、心遣いある言動や行動
スタッフ同士でもできたら、ええ店になるよね~
道徳の話ではないよ。
ええ店つくるためには必要なことよね~って合理的に考えた結果の話やで。
ちなみに、小さい会社の経営者である僕。
現場に入って、お客さんにサービスを提供する機会はめっきり少なくなった。
今の僕は主に誰に対して、サービスを提供しているか?
それは、満太郎で働いてくれているスタッフに対してやね。
「うちの会社で働いてよかった!」と思ってもらえるように、、、
「より働きやすい環境づくり」をするために、、、
経営者としてスタッフにサービスを提供している、心づもりやで。
「お前ら給料払っているんやから、もっと働けよ~」
「売上低いやんけ~!何してんねん!!」
っていうスタンスで経営するよりも、、、
今のスタンスのほうが、いい会社になっていくと信じているから。
「関わってよかったと思われる存在に」の理念に沿っているから。
<最後に補足>
こんな話をしたら「聖人君子か!?」って言われることがあるけれど、、、
僕は聖人君子ではない。ベースはワンマンで短気なおっさん。
「お客様は神様」のスタンスから真逆の人間。
これまでにも何度か、僕のストライクゾーンから外れたお客さんに、食事途中に関係なく、会計して出ていかせて出禁にしたこともあれば、、、
対スタッフにも無いな~とおもったら「すぐ辞めて。今日で辞めて。君がいなくなっても店は困らんから」という対応してきたことも、、、
何度かあるんやで。
(※)今なら労基法も考えて、同じ対応はしないやろうけどね