私と食。私とお酒。
私は食べることがへたくそだ。
きれいに食べられないとか、そういう意味でのへたくそではなく、食べることに関してがとことんへたくそ。
これを食べたら太るのでは。
今日は食べすぎたかもしれない。
明日は食べすぎないようにしなくちゃ。
食に関して、つねにこういった思考が付きまとう。
私はお酒との付き合いがへたくそだ。
お酒を飲むと、食欲のリミッターが外れてしまう。
酔うとわけもわからず家のなかにあるあらゆる食材たちを無我夢中でつめこんでしまう。
夜中に胃の重たさで目を覚まして、またやってしまった…と泣きそうになる。叫び出しそうになる。
けれど仕事のストレスを発散したいとなると、週末はどうしてもお酒に手が伸びる。一週間前、数日前、さんざん後悔したにも関わらず。
お酒じゃなくても、自分を癒す方法があるはずなのに。
自分を傷つけると分かっていても、その衝動は暴力的に私を襲ってくる。食べたい。お酒が飲みたい。
本当はお酒も好きだし、おいしいものをおいしいと素直に受け入れて楽しむのも好きだ。
でも何度も繰り返すにつれて、だんだんと自分がわからなくなる。
私って本当にお酒が好きなんだっけ?
私って食べることが好きなんだっけ?
じゃあ好きな食べものはなに?
本当に食べたいものはなに?
お酒を飲む乗って本当に私に必要?
そうやって自問自答しながら、色々、手を替え品を替えやってみてるけど、いつも何だかんだ失敗に終わってしまっている感じもしていて、それが余計に苦しかったりもする。
お酒だって、食事だって、ちゃん自分にあったように楽しむことができるようになれば、もっともっと毎日が楽しくなるだろうと頭ではわかっている。わかっているのに、どうしてこうも、ぐるぐると同じところを行ったり来たり、毎回毎回堂々めぐりしなくちゃならないのか。
大丈夫、だいじょうぶと、何かをくちにしようとするたびに自分に必死に言い聞かせるのも、疲れたときにいますぐコンビニにかけこんでお酒を手にしたい衝動に駆られては本当にそれが必要かと自問自答して、結局は欲に負けて、さらには食欲にも負けて、いらないものまで詰め込むように貪ってしまうのも、もうたくさんだ。
いつかちゃんと、ちゃんと、向き合えるようになりたい。そう願いながら、今日も「ごちそうさまでした」をとなえる。