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コロッケの二重苦にうんざりしている

母は猫のひたいほどの土地にじゃがいもを植えていた。
日曜日になると、父と共に急いで物置小屋に向かう姿をよく目にしていた。

収穫の時期になると、子供たちと私は呼ばれ、
驚くべきことに種芋はわずか20個だけだったのに3倍ほどに育成されていた
じゃがいもの生命力には感心させられた。

母は麦わら帽子をかぶり、誇らしげに新鮮なじゃがいもを掘り起こしていた。私たちは約2時間かけて、みかん6箱分のじゃがいもを収穫した。

帰りの車の中で、父が「じゃがいもは蒸かしてバターで食べたいな」と言い、ちーちゃんは「にっころがしいね」と返した。その話題で盛り上がりながら家に帰り、私たちはお風呂に入る代わりにベッドに入って疲れ果ててしまった。

すると夕方、台所から音痴ながらも力強い母の歌声が聞こえ、私は目を覚ました。彼女は歌いながら料理をするのが好きで、カセットを巻き戻しながら歌っていた。

夕食のメニューは、なんとコロッケが約100個も用意されていた。私たちは美味しそうに頬張り、ソースやしょうゆをかけて楽しんだ。

しかし、母は明日から食べ終わるまでコロッケしかおかずはないと言った。ちらりと見ると、揚げていないコロッケが100個近くあった。

私たちのリクエストは全面却下、すべてのじゃがいもがコロッケに変わってしまったのだ。それ以来、7日間はコロッケだけの食事が続いた。

私たち家族にとって、コロッケは以前ほど好まれるおかずではなくなった。

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